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中国伝統楽器「古琴」演奏会「丝路和呜」
カテゴリー その他
来源:自分塾 2019・2・20「楊青」来日古琴演奏会
 
中国伝統楽器「古琴」演奏会「丝路和呜」の開催案内が郭さんから届きました。

「丝路和呜」は「シルクロードの繁栄再現の合奏」という意味でしょうか。楊青さんは著名な古琴の奏者です。知る人ぞ知る古琴の名演奏家で日本の各地で演奏活動をされております。教育家でもあり、芸術家でもあり、教授でもあります。私はこれまで実際の音は聴いた事は有りませんがネットでは「流氷」という曲を聴きました。繊細でとても美しい心落ち着く音です。古琴はハープに似た7つの弦をもった楽器で古代中国の知識人の間では古琴、書道、棋、絵画が習得すべき必須の教育であるとされたそうです。

古琴胴体は1.2mほどで、それぞれ頭、首、肩、腰、尾と呼ばれるパ-ツから構成されており、鳳凰の形をかたどって作られております。古琴の演奏法は千種類を超えるとされ、世界で最も習得が困難な楽器の一つであると言われているそうです。弦を指でつまんだり、弾いたり、押したりするほか、滑らせたり、振動させるなどの技法を用いることで水のせせらぎの様な小さな音から大きな音まで出来るそうです。幸いにも「楊青」さんの古琴の演奏を今回、最前列の席から見る事が出来ましたので音の素晴らしさがひしひしと伝わって来、指の繊細な動かし方等も興味深く見る事が出来ました。

書物によりますと孔子(紀元前551-479)が古琴の奏者であった事や、黄帝が古琴の発明に関与していたとの伝説も残っているそうです。古琴の起源についてはその多くがいまだに謎に包まれたままだそうです。古琴の神秘性は唐の「王維(701〜761)」による「竹里館」という詩の中で、以下の様に綴られています。「独り竹林の中に静かに座り、古琴を弾きながら詩を吟詠する」と。

本当に古琴は興味深いものであり、且つ奥の深いですね。2月20日(水)札幌北区民センタ-にて6時半より古琴の演奏会は開演となり、久々の流暢な美しいネイティヴ中国語も場内に響き渡り中国の文化をすっかり堪能する事が出来ました。池川氏とこの様な市民間の交流の場に参加できたことを喜びながら8時過ぎに帰路につきました。
2019-02-22