陶氏診療院

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雨中の北海道大学銀杏並木
カテゴリー 日本
11月3日、一年一回の北海道大学キャンパス撮影日、今年は雨とみぞれでした。

冷たい雨の中、写真撮影の人は例年より少なくなりました。今年異常気候で、暖かい秋に急に寒気が来て、植物も慣れないでしょう。去年より、北海道大学の銀杏の葉っぱはまだ緑が多いです。

しかし、どんな天気でも、大自然の「変色」には抑えられないでしょう。段々真っ赤になっている葉っぱがとても魅力で、自分のWaChatネットに載せたら、一気に100人以上の「いいね」が来ました。

植物は自分の本能で時間を記録して、一緒の変化をし続けます。よほどの天災がなければ、銀杏の寿命も億単位になります。2億5千万年前から地球に存在し銀杏の生命力を理解して、中国では何千年もの間、イチョウ葉は記憶力を回復させ呼吸困難を和らげるために、昔から伝わるイチョウの果実や葉を利用してきました。

イチョウ葉は毛細血管の血流を改善・痴呆・認知症・集中力アップ・抗酸化などの効果の研究もあり、イチョウ葉エキスの主成分は13種類のフラボノイドとギンコライドという物質で、治癒力はこれらの物質によってもたらされます。フラボノイドは血管拡張作用、動脈硬化の改善、鎮痙作用、血糖値正常化、ガンの予防等多彩な働きがあります。

イチョウ葉エキスの主な効果・効能は血流改善です。特に脳や毛細血管の血行が大変良くなるため認知症(ボケ)、
高血圧、耳鳴り、神経痛、頻尿、冷え性、アレルギー、花粉症の改善などに効果があります。血行が悪いために起きてしまう様々な症状にイチョウ葉は効果を発揮します。

熟して落ちた果実から、その外種皮を取り除き、乾燥すると内種皮に包まれた白果ができます。これが食用とされる銀杏です。さらに内種皮を除いたものを白果仁と称し、中国の古書「本草綱目」にも咳、喀痰、気管支喘息などに効果がある鎮咳去痰薬として収載されています。銀杏は美味しいけど、生での過食は禁物です。但し、銀杏はアンチビタミンB6物質(MPN)を含むので,大量に食べるとビタミンB6欠乏症と似た中毒症状を起こすことがあり、ちなみにこのアンチビタミンB6物質(MPN)が最も多く含まれるのは生の葉であり、次に内皮腫、その次に生の銀杏となります。又、このアンチビタミンB6物質(MPN)は、熱に弱く炒ったりゆでたりすることで著しく減少します。

生命力強い植物から、人類も賢く利用して、健康に増進を活用しております。北海道大学の銀杏並木、外見だけではなく、いろいろな気付きも教えていただきました。
2016-11-03