陶氏診療院

アクセスカウンター


▼日本バックナンバー
過去ブログはこちらから
「純粋倫理を学ぶ」
カテゴリー 日本
9月10日、札幌市倫理法人会第1493回経営者モーニングセミナーは、講師に一般社団法人倫理研究所北海道東北方面方面長有坂宏一氏をお迎えして、テーマ「純粋倫理を学ぶ」にてご講話いただきました。

1971年東京出身の有坂講師は、倫理運動に力を入れていたお母さんの二代目として、23歳(1994年)から社団法人倫理研究所に入所、2001年法人局教育業務部配属時、一度札幌市倫理法人会の講師として講話がありました。2015年8月法人局普及事業部北海道・東北方面方面長を就任して、今回の講話は初めて北海道の講話になりました。

有坂講師は小学校一年生6歳時、お母さんに連れられて、倫理の勉強を始めました。意味不明のまま、継続しました。教えられることは①自己実践、「はい」と答えやってみよう;②苦手に挑戦、チャンスをつかむ;③一回だけではなく、二回三回を継続する、あきらめずの三つでした。

中二の時の入院手術のことを言いました。病院への恐怖心から、なぜ手術しないといけないなど、親への責め心が頂点になりました。しかし、叔母から言われ、自分の入院日に、両親とも仕事を休みを取り、入院送った後、両親は「涙を他人に見せないため」、乗った電車から降りて、歩いて帰宅しました。三週間入院予定なのに、苦しみ時、「万人幸福の栞」を読めと母に言われた通りして、二週間で退院ができました。退院後の初日、自宅で待っていた父親に食べたいものを聞かれ、自分の好みのラーメンを出前で取り、親の愛をやっと理解して、倫理の基本を両親から教えていただきました。今でも両親が健在で、母は地元の家庭倫理の会の会長を務め、倫理運動の先駆者として先頭を走っています。

「万人幸福の栞」は丸山敏雄先生の27巻全集のエッセンスで、読み方は三つを教えていただきました。

①先入観をできるだけ排除すること、著者の真意を正しく受け止めるため、つとめて虚心坦懐に臨むことです。

②「いま・ここ」の読み方をすると、「あぁ、これ知ってる」、「ここは前に読んだことがある」という思いが強いと、書物と対峙している自分が〈知〉の部分や過去に引きつけられてしまい、フレッシュな感性のパワーが弱まらざるをえません。この現象は、文字面だけを追った浅い読み方しかしていない人に多く見受けられます。〈たましい〉の成長にとって栄養となる読み方は、知識の量ではなく、その書物や文章からどのくらい大きな「共感」を味わったかにあるのです。

③実践と結びつけた読み方をすること、「太上は天を師とし、其次は人を師とし、其次は経を師とす。」(言志録)

今日の参加者44名42社、うち女性5名でした。
2015-09-10