陶氏診療院

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癌の遺伝子治療の疑問
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現代医学の常識として、「がんは遺伝子に起こる変化が原因で発生する病気です」と学校で教えられてきました。この常識を検証するための実験がアメリカで行われました。

2013年12月16日に、NIH National Library of Medicineに掲載されたThomas N. Seyfriedの論文「Cancer as a Metabolic Disease: Implications for Novel Therapeutics」において、その常識が実験で検証されました。結果は従来の常識とは異なり、異常を持つ癌細胞の核を正常細胞に移植したところ、その細胞は正常に分裂しました。逆に、癌細胞に正常な細胞の核を移植しても、その細胞は癌細胞のままでした。

この結果は、癌が遺伝子異常だけでなく、細胞環境や遺伝子周囲の環境によっても発生することを示しています。環境を改善すれば、癌細胞も正常に戻る可能性があることを示し、食事療法や体質療法などの民間療法の有用性を証明しました。

トーマス・N・サイフリッドの癌理論では、細胞内ミトコンドリアの破壊や酸化によって細胞のエネルギー代謝が異常をきたし、癌化が進行することが示されています。そのため、ミトコンドリアの修復が重要となります。

身体の環境を整えることは、中国医学の「黄帝内経」における体質改善の考え方と一致します。遺伝子の異常は環境を改善することで正常化できる可能性があるため、癌治療の中心は異常な遺伝子の治療よりも、遺伝子を異常にさせない環境改善が重要です。
2024-08-06