陶氏診療院

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高血圧治療の落とし穴
カテゴリー 講演会
8月9日、玄米酵素の「まるわかり講座」が開催されました。テーマは「玄米酵素ハイ・ゲンキなど各種商品の食べ方やポイントの解説」で、講師は株式会社玄米酵素取締役普及統括本部の畠中雅規健康管理士一般指導員です。

講座では、高血圧と糖尿病についてわかりやすく解説され、高血圧の原因となる三要素が紹介されました。それは、ドロドロの血流、塩分の過剰摂取、そしてACE(アンジオテンシン変換酵素)の増加です。

夏は汗をかきやすい時期であり、血流がドロドロしやすくなります。もし食事に問題があると、秋には高血圧が発症しやすくなります。これを予防するためには、血流を考慮し、夏には必要な塩分とともにカリウム(野菜や昆布、果物など)を同時に摂取することが重要です。これにより、夏バテの防止や塩分の過剰摂取、ミネラル不足を防ぐことができます。

4月から食品の表示法が変更され、「化学調味料添加」や「人工甘味料」といった「化学」や「人工」という言葉が使えなくなり、食品中に含まれるナトリウム化合物が分かりにくくなりました。自然塩はミネラルバランスが良く、通常の摂取であれば問題ありませんが、不自然な塩分(ナトリウム添加物や精製塩)を摂取すると、知らず知らずのうちに塩分を過剰摂取してしまい、高血圧のリスクが高まるという落とし穴があります。

ACE(アンジオテンシン変換酵素)は血圧が上昇する際に関与する物質として知られており、ACE阻害薬は降圧剤として一般的に処方されます。しかし、食事の中にもACE阻害作用を持つ食品があります。例えば、味噌汁、ゴボウ、鰹節、玄米食、そして玄米酵素です。薬の副作用を心配する方にとって、これらの食品に切り替えることで、血圧管理がより効果的に行えるでしょう。

減塩を意識するあまり、ACE阻害作用を持つ味噌汁をやめてしまうことは、本末転倒の落とし穴ではないでしょうか。

この勉強会を通じて、高血圧治療と生活の中での高血圧予防法を理解し、薬に頼らない生活を目指していただきたいと思います。
2024-08-11