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腋臭症*と漢方外治法
カテゴリー 陶氏療法
青春期に入ると、第二次成長として、性ホルモンの作用で、脇毛などの毛と皮膚のアポクリン腺が発達し、一部の人に、汗の尿素と乳酸により、強い匂いが出る、腋臭(えきしゅう)症といいます。中高生の足の匂いも、同じ汗の原因で、悩んでいる人も多いでしょう。

西洋医学の腋臭症対応は、ほぼ外科手術で、アポクリン腺を破壊する治療方法が多いです。損傷をする治療で、あまり選ばされないでしょう。

中国医学の外治法は、とても簡単で、対因対症にも効き、とてもお勧めです。

密陀僧(みつだそう、一酸化鉛)、日本では顔料(黄色としてよく使われ、中国では、漢方外用薬としてよく使われます。美白と菌の増殖を抑え(防腐作用)、殺虫、解毒、除湿、消炎と傷の修復に有効です。慢性潰瘍、湿疹、腋臭症、火傷、などに使います。鉛が入っているから、長時間使用を避けます。中国の清朝の西太后(慈禧皇太后)美肌に使うことで、中国では有名でした。

密陀僧30g粉を、患部や靴下、または靴敷の間に入れて、毎日使えば、短日で症状を改善か完治できます。中高生の足の匂いは、五本指の靴下もお勧めします。

密陀僧の黄色が嫌な人なら、チョウジ(丁子、丁字、クローブ、百里香)、ミョウバン(明礬)、五倍子(ゴバイシ・木附子)各30gで、粉(白色)にして、密陀僧粉と同じ患部や靴下、または靴敷の間に入れて、毎日完治まで使用します。

腋臭症の割は、人種により、違います。黄色の人は約5%がいるけど、西洋人は35%になり、アフリカ人は99%いるほど、人類の進化などの影響で、アポクリン腺の有無により、腋臭症も違います。これから、春が来て、汗を流す機会が多いから、周囲の腋臭症を心配する人に、お勧めしたら、きっと喜ぶでしょう。

*腋臭症は、皮膚のアポクリン腺から分泌される汗が原因で強い臭いを発する人体形質で、それを有する個人の属する集団によっては疾患としての扱いを受ける。ワキガとも呼ばれる。(Wikipediaより)
2021-03-20