陶氏診療院

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健康相談(電磁場・化学物質過敏症)108分
カテゴリー 陶氏療法
4月7日(日)、午前9時半、いつもの家族テレビ電話の中で、北海道在住の30代女性患者さんからの相談電話がありました。

彼女は電磁場過敏症・化学物質過敏症で、食事が摂れないと悩んでおり、どうすれば良いか相談してきました。この患者さんは以前、私が地方で行った施療に3回参加しており、その度に少しずつ改善が見られました。

今回は食事に関する問題で悩んでおり、その背後にある原因を中国医学の「治病求本」(病気を治療し、根本原因を探る)の原則に基づいて共に探りました。彼女の過去の施療の経験やご主人との関係について話し合い、夫婦関係に問題があることを指摘しました。彼女はそれを認めました。実は、長い付き合いの後、不安から離婚届を持参し、結婚したとのことです。しかしながら、体調不良による流産や不妊治療を経ても、未だ子供が授かっていません。さらに、彼女は10年前から電磁場過敏症・化学物質過敏症に悩まされ、さまざまな症状で苦しんでいます。

彼女は過去に2度の別居を試みましたが、体調改善にはつながりませんでした。今回、再度の別居についても検討中であり、私はそれに賛成できませんでした。

夫婦関係は多様であり、問題を解決するためには相手を責めたり、周囲に同情を求めるだけでは根本的な解決には至りません。彼女は精神科の相談でも、「絶ち切りを勧められている」と悩んでいました。

私は彼女の3回の施療を見て、彼女の夫が良い人だという印象を持ち、結婚という「縁」を大切にし、別居ではなく夫婦仲良く生活することを提案しました。今日から、毎日彼女の夫の良いところを30個ずつ書き出して、冷蔵庫の扉に貼ってくださいとアドバイスしました。また、彼女が質問された場合には、私からの指導として、夫に対する感謝の気持ちが足りないと答え、夫婦関係の改善に努めてくださいと指示しました。数年間の別室生活は、若い夫婦にはふさわしくありません。毎日できなくても、夫婦で共に過ごす時間を大切にしてくださいと助言しました。

長時間の相談の末、やっと彼女は前向きな姿勢を取ることができました。彼女はこれまで多くの相談をしましたが、同情され逃げ道を指示されることで結果的に病気が悪化することを経験してきました。

「病は気から」という言葉通り、毎日一緒にいる夫婦の関係を改善することで、身体の健康も良くなることを期待しています。
2024-04-09