陶氏診療院

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飲酒文化
各国の飲酒文化は多様です。例えば、フランスではワインが重要で、食事と一緒に楽しむことが一般的です。イタリアも同様で、ワインは食事の一部として欠かせません。ドイツではビールが人気で、ビアガーデンやビアホールで親しまれています。日本では日本酒や焼酎が人気で、飲み会や祝い事で積極的に楽しまれます。アメリカではビール、ワイン、スピリッツの幅広い選択肢があり、様々な文化や場面で楽しまれています。ロシアではウォッカが特に有名で、お祝いや親睦を深める場面でよく飲まれます。これらは一般的な傾向であり、個々の文化や地域によってさらに細かな違いがあります。

中国では、地方によりアルコール低度の紹興酒から、アルコール度数が高い白酒、茅台酒など、たくさんの種類があり、その飲酒文化も独特です。初めて中国へ行った外国のお客さんが、一番困っていることは、初対面時の食事での「乾杯」です。毎回一気飲みで、何度もします。お客さんが飲み倒れたら、最高の招待として、喜んでいます。

私はお酒は飲めません。自分の専攻も肝臓です。お酒を飲んで、一度酔ったことがあり、急性肝炎を発症しました。肝臓は再生能力が一番強い臓器で、ほぼ一晩で回復しますが、急性肝炎を繰り返すと、慢性肝炎や脂肪肝、肝硬変に進行する可能性があります。その中で、肝臓がんの発症率も高くなります。私はお酒を飲めない理由で、宴会時の乾杯を逃れることが幸運だと思います。

酒席での品格を「酒品(しゅひん)」という造語があります。中国でお酒を勧める時の言葉は「酒品即人品」で、お酒を勧められた方は、人の品格を表す言葉で「強制」飲まされることもありました。そのような「酒癖」を持っていると、お酒が弱い方にとって大変です。円卓には酒が強い人もいますが、宴会での「酒豪」は他人よりも強いことを示すことを好みます。その時に、「仏と魔」の話を思い出しながら、お酒を勧めるときにはバランスを取りましょう。「仏と魔」の共通点は、普通の人が持っていない能力です。しかし、「仏」は他人に喜びをもたらしますが、「魔」は他人を支配します。その違いを考慮しながら、相手に無理のない量のお酒を勧めると、相手も喜ぶでしょう。
2024-04-22