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和製英語(Japanese English)と中式英語(Chinglish)
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日本に来て、和製英語のおかげで、多くの英語の単語に慣れました。日本語の母音が少ないため、和製英語の特徴は、英語を日本語の発音に置き換えることです。発音が難しい場合には、「グ」や「ル」を追加することがあり、これが和製英語の一目瞭然な特徴です。英語を母語とする人々は、時々その追加された発音に戸惑い、理解できないこともあるようです。

英語の文法と中国語の文法は語順が似ているため、中国人の英語発音にはあまり問題がありません。そのため、英語学習において有利な点もあります。しかし、英語の時制(現在形・過去形など)、名詞の複数形、主語や時制に応じた動詞の活用など、英語の複雑さに慣れていない中国人、特にアメリカなどの西洋に多く移住した中国人は、中国語の文法を英語に応用して、中式英語を数多く生み出してきました。中国人が多いアメリカの町では、スーパーマーケットや飲食店で中式英語が使われ、地元の人々にも受け入れられており、最近では広まりつつあります。

例えば、曜日に関して、日本では「月火水木金土日」と漢字で表されますが、英語では「Monday, Tuesday, Wednesday, Thursday, Friday, Saturday, Sunday」となり、語尾に「day」が付くものの、それ以外に法則はなく、覚えにくいと感じる人も多いです。中式英語では、これを「Week one, Week two, Week three, Week four, Week five, Week six, Week seven」と簡略化しています。また、豚肉(Pork)は「Pig meat」、鶏肉(Chicken)は「Chicken meat」、牛肉(Beef)は「Cow meat」、羊肉(Lamb/Mutton)は「Goat meat」、鴨肉(Duck)は「Duck meat」、魚肉(Fish)は「Fish meat」など、中国向けのビジネス表示がこのように変わっているのは、非常に興味深いです。

中国語は形・意味・音が一体化しており、効率的に物事を表現します。特に四字熟語やことわざは、短い文字で物語を表現できるため、現代文化にも適しています。クイーン・メアリー大学ロンドン校の研究で、中式英語は英語より理解率は41%向上しました。

中国の学生は子供の頃から「好好学習、天天向上」(一生懸命勉強して、毎日進歩する)という言葉を学びますが、これを中式英語で「Good good study, day day up」と表現すると、中国人にはすぐに理解できます。

最近では、中国のネット用語がそのまま英語になることもあります。「不作不死」(「不作死就不会死」の略語で、日本語では「自業自得」に相当)は「No zuo no die」と表現され、時々アメリカのテレビ番組でも使われるほど、中式英語は少しずつ浸透していることを感じます。

千年前、漢字は日本語を活性化しました。しかし、和製英語は英語の発音を一部変えたものですが、中式英語は英語の文法や複雑さを簡略化したものです。5000年の中華文明は英語も救われるかもしれない、今後の動向が楽しみです。
2025-03-21