家で健康チェックの手段として、体重計や体温計、血圧計があります。血圧は普段心臓の近い左の腕で、測定します。しかし、心臓と動脈は、完璧な左右対称していないから、人により、左右腕の血圧が違います。

世界血圧評価の基準は、特に高血圧の診断には、両腕血圧（DABP）を要求されます。2021年1月30日、「ランセット・ジャーナル」に、イギリスの研究により、左右両腕血圧の差が、心血管病気リスクと関係あり、左右差大きくなると、死亡のリスクも増大します。

左右差が10mmHgを超える*ほど大きい場合には、何らかの異常のサインかもしれません。2012年3月アメリカハーバード大学の研究で、3400名健康中年男女の調査で、DABPは10mmHg超える方は、10年後致命的な心血管病気の罹患率は10mmHg以下の方より、38％を高くなりました。

左右差が顕著にあるのは、脳卒中、外周動脈疾患、心血管循環問題を示す、15mmHgの差を超えると、心脳血管疾病の発症率も大きく上がります。

中国では、両腕血圧バランス診断技術を2013年から、国家中医薬管理局立項し、2017年認可し、中国の特色技術として、病院や大学に普及し、中国医学の脈学を参考して、二万人以上の患者検証で、80％有効評価の結果を示しました。

2023年末の中国の南京で、世界中医薬学術学会で、両腕血圧測定を体験し、左右収縮期血圧と拡張期血圧の代表臓器が違い、短時間で両腕血圧五回測定値を総合判断して、さらに舌苔を写真を撮り、体質診断をされました。

その診断により、健康指導も出ました。かなり参考になります。これから陶氏診療院に取り入れて、患者さんの体質判断、健康指導にも役に立つでしょう。

*血圧の左右差が10mmHg以上になる主な疾患
動脈硬化症による鎖骨下動脈狭窄（さこつかどうみゃくきょうさく）または閉塞；大動脈解離；大動脈炎症候群；放射線治療後；外傷・カテーテル操作による動脈解離または損傷。なかでも「動脈硬化症による鎖骨下動脈狭窄または閉塞」は、最も発症頻度の高い疾患です。