陶氏診療院

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39歳・新規患者(肥満・高脂血症・高血圧)
12月29日、めまいと血圧高値を主訴に、健康診断結果を持参した札幌在住の39歳男性が来院した。

身長177cm、体重89.2kg。来院時の血圧・心拍数は125/93mmHg、脈拍94回/分であり、特に拡張期血圧と心拍数の上昇が認められた。本人は来院前に電話相談を行い、数日間、食後の散歩を継続したことで数kgの減量ができたと話している。

健康診断では、糖抗原72-4(CA72-4)高値、肝機能異常、高脂血症、脂肪肝、左副腎軽度肥厚、高血圧、BMI 28.7 など、計14項目の異常を指摘されていた。これらの結果を受けて強い不安を抱き、夜間に眠れない状態が続いていた。

問診の結果、喫煙歴は10数年で、現在も1日20本の喫煙を継続している。飲酒は時々程度であるが、仕事の都合により就寝は深夜12時以降になる生活が続いているとのことであった。

肥満を基盤とした生活習慣、喫煙、慢性的なストレスが主な要因と考えられた。本人はインターネット検索により多くの情報に触れ、副腎手術の可能性まで示唆され、大きな不安を抱いていたという。高脂血症に対しては昨年から1年間、注射治療を受けており、降圧薬は来院の3日前から服用を開始していた。

今回の診療では、生活習慣および食事指導を行い、併せて陶氏療法によるカッサ施療を実施した。今後は減量を主軸とした体質改善に取り組む方針とした。

これまでの臨床経験から、理想体重まで回復すれば、今回指摘された諸問題は総合的に改善すると考えている。本人も前向きに取り組む意思を示しており、発芽発酵玄米を主食し、4か月後の経過を期待している。
2025-12-30