陶氏診療院

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第29回日本統合医療学会学術大会論文発表 黄帝内経治未病理論による膵管腺癌施療一例報告
黄帝内経治未病理論による膵管腺癌施療一例報告

陶氏診療院院長・医学博士 陶恵栄 
副院長 沈 怡 陶松志

背景
膵管腺癌(すいかんせんがん)は、膵臓がんの大部分を占める最も一般的なタイプで、膵液の通り道である膵管の上皮細胞から発生する悪性の腫瘍です。初期は症状が出にくく発見が難しいですが、進行すると腹痛、体重減少、黄疸(おうだん)などの症状が現れ、転移しやすいため予後が厳しい傾向にあります。標準治療は外科手術、化学療法、放射線療法を組み合わせた集学的治療が行われ。

目的
未病は2000年前中国医学「黄帝内経」由来の専門用語で、「未来の病気」の略語だ。治未病は全人類の未来の病気を発生しない予防医学だ。特に急病や末期がんの患者さんに臨床意味が大きい。
「黄帝内経」の治未病理念から生まれた「陶氏療法」を用いて、予後が悪い末期膵管腺癌と診断された男性に指導と施療して、診断後仕事をしながら、症状改善、腫瘍マーカ正常する、八ヶ月治療経過を報告する。

方法
陶氏療法(陶氏陰陽バランス健康法):中国古典医書「黄帝内経」の中国医学治未病理論に基づいて、健康は陰陽バランスの整えた状態を基準し、陰陽の三要素:氣・血・水のバランスを取り戻し、調氣・調血・調水・調心の四調法で、無薬で患者を指導する医学博士陶恵栄が創始した健康法だ。

調心 病気の原因を見つけ、患者自身の性格を分析し、自分で治す自信を付ける、自然治癒力を高める
調気 漢方精油を使用カッサー療法週二回、水素吸引毎日1時間する、DENBAマット使用、夜7時寝るを目指す指導、エネルギーの遠隔治療実施
調血 発芽発酵玄米ご飯を主食し、玄米酵素、FFCパイロゲンなど健康食を取り入れ、過午不食、漢方の熊の胆とTF PLUS経口投与で免疫力向上する
調水 還元水飲用、お酒を控えるなど指導する

陶氏療法により、病気を作る生活から健康を作る生活に切り替える指導、施療の度に血圧、体重、体脂肪、内臓脂肪など項目のチェック、定期検査の結果を参考して生活指導

結果
男性、N.T.59歳(身長168cm)、2025年2月22日閉塞性黄疸のため入院し、超音波内視鏡下穿刺吸引細胞診(EUS-FNA)と内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)を施行し、胆管内にチューブ型ステント EBS(REGULUS 7Fr 7cm)を留置した。診断は 膵癌および膵尾部嚢胞(分枝型膵管内乳頭状粘液性腫瘍[BD-IPMN]が疑われる)。組織病理診断では膵管上皮由来の膵管腺癌(PDAC) 、リンパ節、遠隔転移、腹腔・腹膜播種は認めてません。術前化学療法を行った後、根治的切除術を拒否、3月26日より陶氏診療院にて陶氏療法を開始した。
患者は仕事を継続しながら、週2回東京から札幌へ治療を受け、九ヶ月で以下のような顕著な改善が得られました。食欲良好、排便も正常化、黄疸消失、肝機能正常値になり、腫瘍マーカー:膵PLA2は646ng/ml→68、CA19-9は最高52124U/ml→3.3、IREは3394ng/dl→41、リパーゼは139U/L→13、CRP29.35→0.11、内臓脂肪レベル:14 → 8、体脂肪率:21.7% → 16.6%、体重:71.6kg → 61.1kg、筋肉量:53.2kg → 48.3kg(維持)、体内年齢:42歳 → 35、全身状態は大幅に改善し、精神面も良好となりました。6月21日には、大好きなヨットの進水式、11月第52回ドラゴンクラス全日本選手権大会を参加した。

施療記録(写真)
    
考察

病が氣から、病を作る氣(食習慣と生活習慣の元)を治せば、正常な新陳代謝が戻り、本来の健康も戻る。抗がんや手術療法を希望しない膵臓がん患者、陶氏療法は患者の精神的な負担を軽減する、身体早く回復にも有利だ。

陶氏療法による「治未病」の実践は、病気治療から健康創造への転換を体現した臨床的証左であり、その理念が現代のがん医療に貢献し得る可能性を示唆する。中国医学の治未病の思想は未病の予防、既病(現病)の悪化を防ぐ、治癒後を再発防止対策で、膵臓がん患者に、生活習慣の指導は、持続且つ安全な健康法と考えられる。病例の生活質向上を成功要因の一つは患者の全面的な理解と家族の協力だ。
2025-12-27