陶氏診療院

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柿が赤くなると医者が青くなる
東京在住の日本の経済ジャーナリスト莫邦富氏は日本経済新聞中文版に「柿子編織日本金秋風景線」2020/11/13の記事に、柿の新型コロナウイルス抑制効果の実験*を記述して、「柿が赤くなると医者が青くなる」のことわざを引用しました。

そういえば、「トマトが赤くなると医者が青くなる」のことわざも聞いたことがあり、調べてみると、なんと欧米で昔からのことわざです。さらに「林檎が赤くなると医者が青くなる」の言葉もあるそうで、それも英語の「An apple a day keeps doctor away.」「1日1個のりんごは医者を遠ざける」の翻訳です。

中国でも「上床萝卜下床姜,不劳医生开药方(夕方に大根、朝に生姜、医者の処方がいらない)」の健康ことわざがあります。食材の特徴と身体時間リズムを合わせ、健康になることを先人の知恵でしょう。

人類の共通知恵、旬のものは身体にいい、その季節に流行した病気の予防にもなり、現代科学の研究により、その知恵を分かりやすいように、知識に切り替えて、人類の知恵を理解するの方法として、参考になるでしょう。

*2020.09.16「柿タンニンの新型コロナ不活性化作用、奈良大学などが基礎研究で明らかに」奈良県立医科大学(奈良医大)と一般社団法人MBTコンソーシアム(MBT)は15日、柿タンニン(柿渋)が新型コロナウイルスに対して有益な研究成果を得られたことを発表した。
研究では奈良医大の免疫学・伊藤利洋教授、微生物感染症学・矢野寿一教授らの研究チームによって行われた。研究そのものについては基礎研究であり「新型コロナウイルス+唾液」「新型コロナウイルス+唾液+柿タンニン」を比較し、後者で新型コロナウイルスの不活性化(最大10万分の1まで)を確認した。実験条件はヒトの口腔内と類似しており、柿タンニンによる新型コロナウイルスの不活性化が口腔内でも起きる可能性を示唆したと考察した。
2020-11-17