陶氏診療院

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生命と太極図
中国の陰陽説は世界のすべてを陰陽で説明して、物事の両面性をしっかり理解すると、良いバランスがとれます。

生命の現象も同じで、陰陽の理論で説明ができます。陰陽理論の分かりやすい図があります。それは太極図(陰陽太極図、太陰大極図ともいい)です。我々の生命は父と母の陽の生命力のぶつけあいの産物です。陽は見えない特徴があり、陰は見えます。見えない生命力の陽気が、見える小さな受精卵に誕生しました。生命の無(陽)から有(陰)に変化の瞬間です。

新しい生命が誕生する時、陽の気が強くて、陰の原型が小さいです。生命の成長と共に、肉体の陰が大きくして、陽がだんだん減ります。しかし、生命と言う陰陽のバランスが保たれ、命も続けます。いつか陰が膨張すると、陽が減りやすくなり、生命も短くなるでしょう。そのため、いかに健康長寿を求めるなら、陰(身体)の膨張を適度に抑えた方がいいでしょう。中国の諺があり、「千金難買老来瘦」(「大金をはたいても老後のスリムな体型は買えない」つまり老後はスリムな方が、健康にいいです)。適度なスリムは陽気の無駄しないから、健康長寿になることは、陰陽太極図にも見れるでしょう。親からもらえる陽気が減る一方で、陽気を摂取する方法は生命力が溢れる食事と太陽のリズムに合わせるしかないでしょう。

白は陽で、見えない世界で、白の一番多いところに、黒い陰が生まれます。陽が減るところに、陰が増えます。陰の最大の中心にも、白い陽が存在します。陰が大きくなり過ぎると、陽が消えて、生命も終了します。中国語の「孤陰不长,独陽不生」(陰陽は対立存在の世界で、陰と陽それぞれが一方的になると、生命が成り立たないです。)の通りに、陰陽バランスを取りことは、生命としてとても大事です。

*太極図は古代中国において流行して、道教のシンボルとなった。白黒の勾玉を組み合わせたような意匠となっており、中国ではこれを魚の形に見立て、陰陽魚と呼んでいる。黒色は陰を表し右側で下降する気を意味し、白色は陽を表し左側で上昇する気を意味する。魚尾から魚頭に向かって領域が広がっていくのは、それぞれの気が生まれ、徐々に盛んになっていく様子を表し、やがて陰は陽を飲み込もうとし、陽は陰を飲み込もうとする。陰が極まれば、陽に変じ、陽が極まれば陰に変ず。陰の中央にある魚眼のような白色の点は陰中の陽を示し、いくら陰が強くなっても陰の中に陽があり、後に陽に転じることを表す。陽の中央の点は同じように陽中の陰を示し、いくら陽が強くなっても陽の中に陰があり、後に陰に転じる。太極図は、これを永遠に繰り返すことを表している。魚眼の位置は下記で述べるように古来のものでは左右に置かれていたが、現在流行のものは上下に置かれることが多い。(Wikipediaより)
2018-04-24