▼論文発表バックナンバー
2024-12-24
腫瘍統合治療連盟 第二回腫瘍統合治療学術検討会発表
2024-12-15
第28回日本統合医療学会学術大会一般演題ポスター発表
2024-11-03
第31回日本未病学会学術総会 論文発表
2023-12-19
第30回日本未病学会学術総会学会発表
2022-12-24
第26回日本統合医療学会(IMJ)学術大会
2022-11-13
未病学会論文発表
2020-07-21
日中文化交流誌「和華」:骨休みと免疫
2020-05-06
無酸素代謝と有酸素代謝
2020-05-05
人体の造血の場所と時間(IMJ北海道支部ニュースレターNo13:P7-8)
過去ブログはこちらから
第32回日本未病学会学術総会論文発表
黄帝内経の健康理念と治未病処方による大腸がん肝臓転移術後患者施療回復一例報告
カテゴリー 論文発表
黄帝内経の健康理念と治未病処方による大腸がん肝臓転移術後患者施療回復一例報告
陶氏診療院院長・医学博士 陶恵栄
副院長 沈 怡・陶松志
【背景】
日本人の死因第1位は悪性新生物であり、なかでも大腸がんステージⅣの5年生存率は10〜15%と極めて厳しい現状にある。
【目的】
本報告では、中国伝統医学の古典『黄帝内経』に記される「治未病」という理念に基づき、薬を使わない統合的アプローチである「陶氏療法」を継続実践した結果、末期大腸がん術後かつ肝転移を有していた症例が8年9か月にわたり再発・転移なく健康を維持した経過を通して、中国医学における「治未病」思想の臨床的意義を考察する。
【方法】
陶氏療法(陶氏陰陽バランス健康法):中国古典医書「黄帝内経」の「治未病」理論に基づき、陰陽の三要素である氣・血・水の調和を図り、調氣・調血・調水・調心の四調法で、無薬で患者を指導する医学博士陶恵栄が創始した健康法である。
調心 病気の原因、患者の性格を分析、自分で治す自
信を付ける、主な病因は乱れた生活習慣と食習
慣を認識させ、「病気を治す生活」から「健康
を作る生活」への転換を指導。
調気 漢方精油使用陶氏カッサ療法週一回実施、漢方薫蒸併用、夜7時就寝(早寝早起き)を徹底。
調血 抗酸化飲料FFCパイロゲン300ml/日、玄米菜食、玄
米酵素を取入、過午不食、TF(PLUS)9錠/日。
調水 電解還元水(水素水)毎日1000ml以上飲用す
ることを推奨し、飲酒を控えるよう指導。
施療のたびに、体重・血圧・体脂肪率・内臓脂肪・筋肉量などを測定し、定期的にCTおよび血液チェック。
【結果】
札幌在住男性、H.Y.氏、(67歳、現76歳)。2013年に狭心症で冠動脈バイパス術を施行。2016年4月に大腸がん手術を受け、同年に肝転移が判明。2017年2月に肝転移巣切除術を受けたが、本人の強い意思により抗がん剤治療を拒否し、「治病から治人へ」の理念に基づき陶氏療法を開始した。施療開始1週間後には排便リズムが改善し、食養生の継続により慢性便秘が解消。定期的なCTおよび血液検査では、すべての項目が正常範囲を維持し、再発や転移は認められなかった。
患者本人はジム通いや年間20回以上のゴルフを楽しむなど、生活の質(QOL)が著しく向上。心理的安定により家族関係も改善し、家族との旅行機会が増加。
1年目に家族9人で海外旅行、2年目に沖縄旅行、その後も東南アジアを訪問するなど、家族全体の幸福感が高まった。
2025年11月現在、施療開始から8年9か月を経過しても健康を維持し、社会生活を元気に送っている。
施療記録 写真
【結論】
術後の肝転移を経験した大腸がん患者に対し、東洋医学に基づく「氣・血・水・心」の四調整を中心とした陶氏療法を継続的に行うことで、薬を使わずに恐怖心を軽減し、再発のない健康生活を維持できた。
本症例は、「未病を治す」という観点からみた統合医療の有効性を示す一例であり、がん患者の健康回復とQOL向上への実践的アプローチを提示するものである。
陶氏療法による「治未病」の実践は、病気治療から健康創造への転換を体現した臨床的証左であり、その理念が現代のがん医療に貢献し得る可能性を示唆する。
本演題発表に関連して、開示すべきCOI状態にある企業等はありません。
陶氏診療院院長・医学博士 陶恵栄
副院長 沈 怡・陶松志
【背景】
日本人の死因第1位は悪性新生物であり、なかでも大腸がんステージⅣの5年生存率は10〜15%と極めて厳しい現状にある。
【目的】
本報告では、中国伝統医学の古典『黄帝内経』に記される「治未病」という理念に基づき、薬を使わない統合的アプローチである「陶氏療法」を継続実践した結果、末期大腸がん術後かつ肝転移を有していた症例が8年9か月にわたり再発・転移なく健康を維持した経過を通して、中国医学における「治未病」思想の臨床的意義を考察する。
【方法】
陶氏療法(陶氏陰陽バランス健康法):中国古典医書「黄帝内経」の「治未病」理論に基づき、陰陽の三要素である氣・血・水の調和を図り、調氣・調血・調水・調心の四調法で、無薬で患者を指導する医学博士陶恵栄が創始した健康法である。
調心 病気の原因、患者の性格を分析、自分で治す自
信を付ける、主な病因は乱れた生活習慣と食習
慣を認識させ、「病気を治す生活」から「健康
を作る生活」への転換を指導。
調気 漢方精油使用陶氏カッサ療法週一回実施、漢方薫蒸併用、夜7時就寝(早寝早起き)を徹底。
調血 抗酸化飲料FFCパイロゲン300ml/日、玄米菜食、玄
米酵素を取入、過午不食、TF(PLUS)9錠/日。
調水 電解還元水(水素水)毎日1000ml以上飲用す
ることを推奨し、飲酒を控えるよう指導。
施療のたびに、体重・血圧・体脂肪率・内臓脂肪・筋肉量などを測定し、定期的にCTおよび血液チェック。
【結果】
札幌在住男性、H.Y.氏、(67歳、現76歳)。2013年に狭心症で冠動脈バイパス術を施行。2016年4月に大腸がん手術を受け、同年に肝転移が判明。2017年2月に肝転移巣切除術を受けたが、本人の強い意思により抗がん剤治療を拒否し、「治病から治人へ」の理念に基づき陶氏療法を開始した。施療開始1週間後には排便リズムが改善し、食養生の継続により慢性便秘が解消。定期的なCTおよび血液検査では、すべての項目が正常範囲を維持し、再発や転移は認められなかった。
患者本人はジム通いや年間20回以上のゴルフを楽しむなど、生活の質(QOL)が著しく向上。心理的安定により家族関係も改善し、家族との旅行機会が増加。
1年目に家族9人で海外旅行、2年目に沖縄旅行、その後も東南アジアを訪問するなど、家族全体の幸福感が高まった。
2025年11月現在、施療開始から8年9か月を経過しても健康を維持し、社会生活を元気に送っている。
施療記録 写真
【結論】
術後の肝転移を経験した大腸がん患者に対し、東洋医学に基づく「氣・血・水・心」の四調整を中心とした陶氏療法を継続的に行うことで、薬を使わずに恐怖心を軽減し、再発のない健康生活を維持できた。
本症例は、「未病を治す」という観点からみた統合医療の有効性を示す一例であり、がん患者の健康回復とQOL向上への実践的アプローチを提示するものである。
陶氏療法による「治未病」の実践は、病気治療から健康創造への転換を体現した臨床的証左であり、その理念が現代のがん医療に貢献し得る可能性を示唆する。
本演題発表に関連して、開示すべきCOI状態にある企業等はありません。
2025-11-23



