陶氏診療院

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肥満と経済と健康
カテゴリー 生活の知恵
平均的なアメリカの成人は、1日に3,900カロリーを消費しており、これは世界で最も高い数字です。日本人の1.5倍に相当します。その結果、アメリカの肥満率は日本よりも高いです。

米国疾病管理予防センター(CDC)によると、この国の約3億3,000万人の人口のうち40%が体格指数(BMI)が30を超える「肥満」であることが報告されています。日本肥満学会の基準では25以上を肥満と定義し、30を超える「肥満」である日本人はアメリカの十分の一でした。

研究によれば、肥満の人は心臓病や高血圧などの疾患に罹患するリスクが高く、肥満でない人に比べて年間の医療費が約1,860ドル高くなることがわかっています。米国のミルケン研究所は、肥満が米国の国内総生産(GDP)を約7%押し下げていると指摘しています。

一方で、肥満治療薬の治療から利益を得る企業も現れ始めています。たとえば航空会社などです。米国の証券会社ジェフリーズによれば、ユナイテッド航空の乗客が一人当たり平均4.5キロ減量できれば、年間8000万米ドルの燃料費を節約できると試算されています。

肥満は命の無駄、経済の無駄、医療費の無駄、人生の無駄です。しぼう(脂肪)を貯めればしぼう(死亡)するということがあります。
2024-04-30