陶氏診療院

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茸(きのこ)と癌(がん)
カテゴリー 中国医学
茸と癌、植物と動物、関係ないような二つ事と思われます。しかし、中国医学の視点から見ると二つ事柄のメカニズムが、驚くことに似ているのです。これより、中国医学のすごい観察力、推測力、応用力などを理解できます。

中国医学の治療法の中で最終手段として、薬草があります。日本では漢方といいます。その漢方の働きには主な四つの働きがあります。日本の現代医学では、薬は最初の処方として使われ、中国医学の考えとは異なります。

一、 香の効果。香の働きは漢方アロマの授業で教えます。例えば、美味しい香を嗅ぐ(かぐ)と、お腹が空きます。食欲が湧きます。

一、形の効果。似たような物のエネルギーを利用する科学です。朝鮮人参が滋養強壮作用があり、茸が癌の予防と治療に効果があるなど。

一、陰陽調和の効果。漢方は概ね陰と陽の二種類の性質に別れ、それぞれの体質により応用し、陰陽調和(健康)の目的に果たします。

一、薬理の効果。西洋医学の中、漢方の薬理効果がだんだん証明されてきています。

西洋医学では、漢方の効果が以上の四つのなか、最後の薬理効果しか認めませんでした。数千年の臨床経験により、他の三つの効果が検証しているにも関わらず、歴史の浅い西洋医学の発想では理解できない理由で、否定されました。それは残念なことで、いつか西洋医学も発展と共に、時間を経て理解できるようになると思います。

中国医学は、数千年で中国人や東南アジア、世界の人々に愛され、人々の健康を貢献しています。その事実が最大の科学検証と理解しても宜しいではないでしょうか。

話はテーマに戻り、茸はいつ、どこで発生しますか。自然界に弱った樹や倒れた樹木に自然発生したものです。茸は樹木の栄養をいただき、生長するものです。そのため、元気な樹木では、茸も胞子が付着でも、茸はほとんど発生しませんでした。

また、癌も同じ性質があります。人の免疫力が弱ったとき、癌が発生します。元気であれば、毎日出た癌細胞があっても消えて行く、癌にはならないです。

その二つの物の発生メカニズムが同じことが、古代の中国人が理解できて、茸を摂取することで、茸の持っているエネルギー(情報)が身体の免疫機能を増加し、がん予防と治療に役に立ちます。貧血ならレバーを食べ、骨折なら豚骨スープを飲み、日常生活の中、植物、動物の食材の健康効果、その最初の理由は、中国医学の形の効果から由来でしょう。形の科学、これからの西洋医学も研究して欲しい分野です。
2013-06-30