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立春の養生臓器:肝臓
カテゴリー 中国医学
冬の陰気を閉された万物に、春の陽気を立ち始めると言う意味で立春と言います。古代中国では一年24の節気に区切り、冬至日を1年の区切りにしていましたが、だんだんと「春から1年が始まる」という考えになりました。国民に季節の運行を知らせることは、王の大事な役目であり、冬よりも春の方が重要な季節だったのです。立春は二十四の節気の始まり、「一年の計は春にあり」と言う中国の諺がありました。日本にも「一年の計は元旦にあり」、昔の日本も元旦は旧正月の春節の初日でしょう。

冬が終わり、春が到来、万物の成長の始まり、身体の養生も冬の早寝遅起きから、早寝早起きに切り替え、五臓六腑の養生も、冬の腎臓から肝臓に切り替えます。

肝臓は全身の情緒に一番敏感な臓器で、精神面のケアが特に重要です。のんびり、ゆっくり、怒るのは避けて、なんでも余裕を持って、愉快な心と楽しい心境で、新たな生命や新生出来事を迎えましょう。

飲食には、さっぱりして、酸っぱい味は肝臓に喜ぶでしょう。陽気を上昇するため、乾燥や辛い食材を避けてほしいです。春の季節に、ユリの根、長芋、ハスの実、クコの実などの養生食材を取り入れましょう。

新型コロナウイルスの感染症の流行期間、普段もインフルエンザ感染流行期間の春、ネギ、生姜、ニンニク、玉ねぎ、行者ニンニク、ニラ、セロリなど、匂いが強い食材は、袪風散寒(風邪を取り除き、寒気を追い払う)、ウイルスや細菌の抑えや病気予防にも期待できます。ニンニクの辛い有効成分アリシンの脂肪分解、玉ねぎの硫化アリルの血管拡張、血圧を下げる、血栓溶ける、セロリのアピインやセネリンなど独特の香り成分は、精神を落ち着かせる沈静効果があり、イライラや頭痛を和らげる、健胃、利尿など効能が期待でき、上手に春の料理に取り入れましょう。

四立(立春・立夏・立秋・立冬)の前日が「節分」です。節分って、本来は1年に4回あるんです。その中で、1年の終わりであり、大みそかともいえる立春の前日が、今も豆まきなど節分の行事を行う大事な日として残っています。
2022-02-05