陶氏診療院

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故郷への愛
10月13日(月・スポーツの日)、先輩の共博士とともに、駐札幌中国総領事館を訪れ、経済担当の領事と懇談しました。その席で、共博士の「故郷への愛」に満ちたお話を伺い、深く感銘を受けました。

共博士は1980年代、公費留学生として日本に留学されました。帰国後、1990年代には再び自費で来日し、日本と中国の姉妹校交流を実現。河南理工大学を通じて、日本政府の交流基金による留学制度を築き、これまでに10数名の博士を育て上げました。

2006年にはご自身の会社を設立し、環境保全・生物技術・ソーラー技術などの研究開発に取り組まれました。2010年からは、これらの技術を中国にも応用し始め、その際、私も大学関係の案件を通じて数回、中国での技術紹介に協力させていただきました。

現在、共博士は中国国内の複数の大学や研究機関で「海外専門家」として活躍されています。特に汚染環境の整備や処理の分野で高く評価されており、畜産におけるし尿処理技術では、無害化・無臭化を実現する特許を有し、高い人気を得ています。

喜寿を迎える前の今も、「もし故郷の企業がこの技術を必要とするなら、いつでも協力したい」と語る共博士の姿勢に、私は深く心を打たれました。
その故郷への情熱と責任感こそが、真の学者であり技術者の姿だと感じました。
2025-10-14