▼講演会バックナンバー
2025-12-16
生命とエネルギー
2025-12-15
次元と共鳴
2025-12-11
中国医学と哲学②
2025-12-09
病気と元気 ― 同じ「気」から生まれるもの
2025-12-06
ノーベル生理・医学賞に輝いた中国医学理論の魅力
2025-12-03
『黄帝内経』の根底にある哲学
2025-11-30
量子療法における「粒子治療(西洋医学)」と「波動治療(中国医学)」の体系化
2025-11-29
漢字は “文字”ではなく “文明そのもの”ーー四大文明とその文字の“今”
2025-11-22
睡眠不足がもたらす認知機能への深刻な影響
2025-11-20
食と薬
2025-11-19
医学の根底にあるテーマは哲学である
2025-11-18
予防と治療について
2025-11-17
人間の生命のマクロ世界とミクロ世界とその法則
2025-11-16
第32回日本未病学会学術総会に参加
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量子と気
カテゴリー 講演会
量子とは、現代科学における物質やエネルギーの最小単位であり、粒子と波の両方の性質を併せ持つ不思議な存在です。私たちの身の回りにあるあらゆる物質は原子からできていますが、その原子を構成する電子や光子(光の粒)、ニュートリノなどもすべて量子です。量子の世界は、私たちの直感や日常で通用する古典物理学の法則とは異なり、「量子力学」という特有の原理に従っています。近年では、その性質を応用した量子技術――量子コンピューターや量子暗号など――の研究が急速に進んでいます。
量子の重要な特徴のひとつが「二重性」です。これは、光や電子といった素粒子が、粒子としての性質と波動としての性質を同時に持つというものです。たとえば、光の「粒子」としての性質は光電効果の実験で示され、「波動」としての性質は二重スリット実験で確認されます。
こうした現代科学の発見は、実は中国医学が2000年以上も前から「気」という概念で捉えていた世界観に通じるものがあります。量子の二重性は、まさに「気」の陰陽の関係を思わせます。また、量子を制御するという考え方は、「気」を調整し、健康や養生に役立てるという中国医学の実践にも通じています。古代の中国医学が、宇宙の本質に迫るほどの深い洞察を持っていたことに、改めて驚嘆せざるを得ません。
現代科学が量子の研究を進める今こそ、中国医学の「気」を新しい視点から再認識する好機です。「気の医学」は2000年以上にわたる経験と知恵の蓄積を持ち、その理論体系は再び科学的な再評価と発展の時代を迎えつつあります。
実際、中国医学の生命リズム理論「子午流注」は、2017年のノーベル生理学・医学賞で注目された「体内時計」の研究と本質的に通じています。また、健康法としての「過午不食(午後以降は固形物を食べない)」の思想は、2016年のノーベル生理学・医学賞の「オートファジー(自食作用)」に対応しています。
古くから伝わる「病は気から」という言葉も、今後、現代科学の言葉で再び証明される日が来るかもしれません。これからも、中国医学の叡智が新たな科学的評価を受け、世界の医療に貢献していくことを楽しみにしています。
量子の重要な特徴のひとつが「二重性」です。これは、光や電子といった素粒子が、粒子としての性質と波動としての性質を同時に持つというものです。たとえば、光の「粒子」としての性質は光電効果の実験で示され、「波動」としての性質は二重スリット実験で確認されます。
こうした現代科学の発見は、実は中国医学が2000年以上も前から「気」という概念で捉えていた世界観に通じるものがあります。量子の二重性は、まさに「気」の陰陽の関係を思わせます。また、量子を制御するという考え方は、「気」を調整し、健康や養生に役立てるという中国医学の実践にも通じています。古代の中国医学が、宇宙の本質に迫るほどの深い洞察を持っていたことに、改めて驚嘆せざるを得ません。
現代科学が量子の研究を進める今こそ、中国医学の「気」を新しい視点から再認識する好機です。「気の医学」は2000年以上にわたる経験と知恵の蓄積を持ち、その理論体系は再び科学的な再評価と発展の時代を迎えつつあります。
実際、中国医学の生命リズム理論「子午流注」は、2017年のノーベル生理学・医学賞で注目された「体内時計」の研究と本質的に通じています。また、健康法としての「過午不食(午後以降は固形物を食べない)」の思想は、2016年のノーベル生理学・医学賞の「オートファジー(自食作用)」に対応しています。
古くから伝わる「病は気から」という言葉も、今後、現代科学の言葉で再び証明される日が来るかもしれません。これからも、中国医学の叡智が新たな科学的評価を受け、世界の医療に貢献していくことを楽しみにしています。
2025-10-26



