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東洋医学による免疫・炎症制御の科学 ―基礎研究から難治性疾患治療への展開―
カテゴリー 講演会
2025年11月15日~16日に開催された第32回日本未病学会学術総会の初日、東洋医学部会企画シンポジウムとして「東洋医学による免疫・炎症制御の科学 ―基礎研究から難治性疾患治療への展開―」が行われました。

本シンポジウムでは、東洋医学がもつ免疫・炎症制御への多面的な作用について、基礎研究と臨床応用の両面から検討されました。前半では、鍼灸による自然免疫の活性化や、漢方薬草飲料「美露仙寿」が持つ抗炎症・がん予防・抗酸化作用に関する基礎的知見が紹介され、後半では、大腸がん肝転移術後や潰瘍性大腸炎に対する東洋医学的治療の臨床例が報告されました。

本シンポジウムを通じて、「未病」から「治療」までを包括する東洋医学の可能性と、現代医療との融合に向けた展望が示されました。

発表演題と発表者

演題1: 灸刺激によるI型単純ヘルペスウイルス感染に対する宿主防御機構の活性化
発表者: 塚本 紀之(九州看護福祉大学 看護福祉学部 鍼灸スポーツ学科 教授)

演題2: クコシを主成分とする健康飲料「美露仙寿」の多彩な効能に関する基礎研究
~免疫系への効果を中心に~
発表者: 横溝 和美(崇城大学 薬学部 薬学科 微生物学 教授)

演題3: 東洋医学的総合調整療法の実践
~大腸がん肝転移術後症例を中心に~
発表者: 陶 恵栄(陶氏診療院 院長/漢方アロマ療養師育成校 校長)

演題4: 炎症と治癒機転に対する漢方の効果
~潰瘍性大腸炎の再発を繰り返す患者の症例を通して~
発表者: 喜多 敏明(一般社団法人 漢方未病教育振興協会 理事長/辻仲病院柏の葉 漢方未病治療センター長)

東洋医学が持つ可能性を、より多くの医療関係者に理解していただくため、今後もこのような発信と連携を広げていきたいと考えています。
2025-07-19