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2023年分の平均寿命と平均余命発表
カテゴリー 中国医学
厚生労働省は2024年7月26日、2023年分の平均寿命と平均余命が記載された令和5年簡易生命表を発表しました。

2023年の平均寿命は、男性81.09年、女性87.14年となり、前年と比較して男性は0.04年、女性は0.05年延びました。平均寿命は男女ともに2年連続で短くなっていましたが、2023年は新型コロナウイルス感染症による死者数の減少が影響したと考えられています。2023年は、男女ともに悪性新生物(がん)や新型コロナウイルス感染症(COVID-19)などの死亡率の低下が死者数の減少に寄与したと説明されています。

さらに、「75歳まで生存する者の割合は男性75.3%、女性87.9%、90歳まで生存する者の割合は男性26.0%、女性50.1%となっています。いずれも平均寿命と同様に3年ぶりに増加に転じています」との朗報もありました。また、「平均余命は、男性65歳で19.52年、女性65歳で24.38年、男性75歳で12.13年、女性75歳で15.74年となっています。主な年齢の平均余命は、男女とも各年齢において3年ぶりに前年を上回っています」とも報告されています。

40年前(1983年)と比較すると、75歳の平均余命は男性で3.39年、女性で4.99年延びており、高齢期の備えの重要性が高まっています。

日本の最高平均寿命は2020年に発表された男性81.49年、女性87.60年で、今回の統計では二年減少の跡、去年と比べ、増加傾向が見られます。来年もこの傾向が続くかどうかは予測できませんが、もし新型コロナウイルス感染症などの死亡率の低下が平均寿命の回復に大きく影響している場合、来年も再び平均寿命の延びが期待できるでしょう。

平均寿命の傾向は、我々の生活環境を示す重要な参考データであり、健康長寿を目指す人々にとって注目すべき指標と言えるでしょう。今後も引き続き、注目されるべきデータです。
2024-08-07