陶氏診療院

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十二支と十二欠(欠点)
カテゴリー 生活の知恵
十二支は十二の漢字にわかりやすいように動物を当てはめて、その漢字で代表する動物に一つ秘密が隠されます。

中国では、その動物の欠点を知ることで、まず自分の干支に代表する動物の優劣比べを避けると同時に、完璧(十全十美)な人がいないことを、皆の努力を促します。

子(ね=ねずみ):鼠は脳みそが少ない、食べることばかり覚え、危険や罰は覚えられないことから、記憶力弱い子供の「ネズミか?」の叱る文句があります。

丑(うし):牛の下顎には切歯が3本、犬歯が1本ありますが、反対に上顎には切歯も犬歯もありません。歯は食べ物を細かく噛み砕くなどの機能は4つの胃に任せ、反すう動物の知恵?進化でしょう。

寅(とら):虎の首が短いです。首の回転しやすい人間など比べると、虎は身体と一緒に廻らないと、後ろに見えないです。

卯(う=うさぎ):兔の口はHarelip(ヘアリップ)と呼ばれ縦に割れた唇を持っています。口があっても、唇がないように見えます。早く食べるのは兔唇の特徴かもしれないです。

辰(たつ=龍(りゅう)):龍は耳が持っていないです。古代の絵から、造形まで、耳は見つからないでしょう。

巳(み=へび):蛇の足はないです。中国の諺「画蛇添足」は余計なつけ足しをするを意味です。

午(うま):馬の足に爪が分れていないです。足指がないと言われます。

未(ひつじ):羊の目は「神」がないです。羊の目を見てください。目の動きはあまりしないです。羊の黒目は横長の楕円形で、横から光を取り込むことができます。人間の視野は190度、真ん中だけクリアに見えています。そのため、目が良く動きます。羊の視野は320度、しかも、両端も全てクリアに見えていて頭の後ろにも目があるようなものです。眼球は動かないように見えます。羊は頭を下げると、 眼球が回転し、横長の黒目が地面に対して水平を保つのです。動かない羊の目を見ると、恐怖感があり、「死羊眼」(目の神が柔軟性が足りず鈍い)と言われます。

申(さる):猿は頬がないです。尖嘴猴腮(口はとがり,ほおはサルのようにこけている.顔がやせ細って醜い容貌.貧相で険悪な顔)の言葉があります。

酉(とり=にわとり):鶏は膀胱がないです。鳥類は飛ぶため極力軽量化します、尿が溜まる膀胱は消えました。尿と糞を一緒に消化器官に流れ、できた尿は糞と一緒に随時排出するから、鳥の糞はべたべたです。

戌(いぬ):犬の臭覚は鋭いけど、味覚は欠けています。甘い、苦い、鹹味(しょっぱい)があるけど、酸味、辛い、臭いには分からないため、人間の糞も食べ、「狗改不了吃屎的習慣(犬が糞を食う習性をやめさせられない・悪 い習性がいくつになっても直らない)」の諺もあります。

亥(い=いのしし)猪(豚)、中国語で豚は猪と書き、寿命は長くないから「無寿」と言います。人類は自分の食料として豚を畜産します。豚は太くなると屠殺されます。家畜された豚は長生きと無縁でしょう。
2024-01-25