陶氏診療院

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明堂*と健康
カテゴリー 中国医学
明堂、建築建造物の用語で、中国で天子が政を行った殿堂(世界文化遺産:北京天壇祈年殿)、政堂、朝廷です。その空間は、上には天象(天体の現象)とつながり、下には天下を見渡せます。中国医学の「望診」には、五官の鼻を指します。鍼灸の経穴「上星」(督脈経髪の生え際より上に一寸)は明堂と言います。

今回は「望診」明堂:鼻から健康を見ましょう。《灵枢·五閲五使第三十七》帝曰:善。五色独决于明堂乎?岐伯曰:五官已辨,闕庭必張,乃立明堂,明堂广大,蕃蔽見外,方壁高基,引垂居外,五色乃治,平搏广大,寿中百歳。(黄帝曰:好。五色は鼻だけ表しますか?岐伯曰:五官はっきり見える、天庭部広い豊満、明堂(鼻)から五色を判断でき。もし明堂広い、頬部と耳ははっきり見え、筋肉豊満充実、耳垂(たぶ)下と外向き、五色正常、五官位置バランスよく、寿命は中寿百歳になる。)鼻は顔面の明堂(中心)で、鼻の五色は健康を表します。

鼻の色は白になると、失血や貧血を言う;青色になると、腹痛があり;黒色になると、水液代謝異常、浮腫みや腎不全などを示す;黄色になると、寒証として、袪寒治療が必要です。

毎日朝の鏡時間で、自分の明堂をよく観察して、健康チェックをしましょう。
2021-08-24