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水素吸引の安全性検討 
カテゴリー 論文発表
陶氏診療院院長・医学博士 陶恵栄 副院長 沈 怡

背景と目的

2016年12月1日、厚生労働省は「水素ガス吸引療法」を〈先進医療B〉として適用し、水素ガスの臨床研究を国が認めた。「心肺停止後の水素ガス供与が有効である」と提示し、使用した水素の量は2%だった。実際に世界の医療機関での臨床研究が様々な条件で行い、本研究は株式会社ミンテンテック水素・酸素吸入器を用いて、水素73%+酸素26%吸入の安全性を検討する。

方法

時間:2017年11月2日〜2018年7月15日
対象:参加者に説明と同意を得た診療院通う患者と従業員
水素発生器:
株式会社ミンテンテック水素吸入器HB-133型
水素吸引時間:30分間
観察項目:吸引前後の血圧、体重、睡眠、吸引後の実感を記録

結果

参加者240人、6〜87歳、男性36.3% 女性63.7%
吸引回数2005回。一人平均8.3回。 
10代未満〜20代5.0%、30代10.7%、40代15.7%、50代27.2%、60代25.6%、70代10.3%、80代以上4.1%
吸引後の実感 すっきりした98.3%、分からない0.8%、ふらふら0.8%、不快感0.0%。頭痛が取れた、鼻水が止まった、顔面神経痛が緩和した、目が明るくなった、肩こりが取れた、頭や身体が軽くなった、疲れが取れたなどの供述も多かった。アトピー性皮膚炎60代女性が一か月後皮膚のかゆみと炎症が消えた一例と間質性肺炎70代女性発熱緩和の一例である。短期吸引に血圧と体重の変化に影響はない。

考察

今回の研究で水素・酸素吸引器の水素提供濃度は73%、臨床上に30分間吸引中と吸引後の身体の異常や不快など問題が認めていない、安全性の問題が見られない。吸引後すぐに気持ちがいいなどの良好傾向が観察され、回数が増えることにより、鼻毛や髪が増え、黒くなり、睡眠が深くなる、肌が綺麗になった傾向も観察され、今後の水素吸引臨床効果は症状別研究が必要、改善された症状のメカニズムの解明の研究方法性を示した。
2018-10-14