陶氏診療院

アクセスカウンター


▼講演会バックナンバー
過去ブログはこちらから
人間の医者・動物の医者・樹木の医者
カテゴリー 講演会
医者、獣医師、樹木医は医者なのに、それぞれの治療相手が人、動物、樹木と違います。もし、難しさを比べると、話せる人、動く動物より、喋れない、動かないの樹木医は一番難しいでしょう。

医者だから、相手を治して元気に戻すのが目的です。しかし、相手の状況が分からないと、診断治療はできないでしょう。

人間の医者では小児医が大変だけど、それでも親からの情報が来ます。動物なら、ペットの飼い主がいるけど、野生の動物なら、情報が少ないでしょう。最も樹木は一番大変と思います。土下の状況は分からないままで、土上の現象を分析して、見えない根の問題、土の問題、環境の問題を見つけ、適切な治療を行います。

診断の難しさは樹木医が一番けど、治療の効果も樹木医には表し安いでしょう。植物は一番「素直」で、提供する環境の中で生きているから、環境が変われば、結果がすぐ出るでしょう。

人間の医者は、樹木医の優れた観察力を身に付け、見えない世界が見えるような能力を発揮すれば、普段の診療も楽しみになるでしょう。

*写真は東京の園芸師のベンジャミンカットの傑作。
2018-05-08