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ノーベル生理学・医学賞と中国医学①
カテゴリー 中国医学
2017年のノーベル生理学・医学賞は,サーカディアン・リズム(体内時計)を生み出す遺伝子とそのメカニズムを発見した米ブランダイス大学のホール(Jeffrey C. Hall)博士とロスバシュ(Michael Rosbash)博士,ロックフェラー大学のヤング(Michael W. Young)博士の3氏が授与されることになりました。

受賞の理由はショウジョウバエの研究で、「概日(がいじつ)リズム(サーカディアンリズム)を制御する分子メカニズムの発見」になります。「人を含めた地球上のほとんどの生物は、太陽の動きに合わせて約24時間のリズムで活動する。3人は1984年、この体内時計をつかさどる遺伝子をショウジョウバエで発見し、その仕組みを分子レベルで解明した。」(読売新聞)

人間の身体は,24時間のリズムで変化しています。西洋医学では、その活動や睡眠といった目に見える変化だけでなく,朝が来ると血圧と心拍数、血中のヘモグロビン濃度と体温変化、真夜中には免疫を担うヘルパーT細胞の数が最大になり,成長ホルモンがさかんに分泌するなどのメカニズムは長く不明のままでした。

3人の研究は,身体の1日のリズムを遺伝子レベルで解き明かす道を開きました。ショウジョウバエの仕組みとほぼ同じ機構が哺乳類にもあり,生活のリズムと体内の時計とがうまく同期しなくなると,がんや神経変性疾患,代謝疾患などのリスクが高まるとみられています。

人間の身体は,24時間のリズムの説明は中国医学巨書「黄帝内経」に五臓六腑の「子午流注」として明確に記載しました。さらに、現代医学に分からない部分もたくさんあり、そのレベルは現在医学の上で、期日も2000年早かったです。

中国医学の凄さが、なぜ今の現代医学に反映しないことが、良く質問がされました。それは東西文化の衝突により、今はまだ西洋派に優位の時期です。そろそろ転換期になり、東洋文明の出番が到来するでしょう。
2017-10-04