陶氏診療院

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中国・アジアから見た北海道
カテゴリー 日本
同年代の北海道大学卒業の先輩、ソフトブレーン株式会社創業者、現マネージメント・アドバイザー宋文洲氏、中国人が北海道から起業して13年間、東京で会社を成功させ7年間、今は子供のため、北京と東京往来の生活しております。

久しぶり、人生で一番長い生活していた北海道へ、国際経済セミナーで講演をしました。テーマは「中国・アジアから見た北海道」です。

昨日、札幌に来ました。市内と北海道大学構内を散歩し、印象は「人気が当時より少ない、店舗のガラガラ」でした。

世界地図を見ると、日本は小さい、北海道は日本の帽子みたいで、もっと小さい。今の日本と85年の来日時の日本、まったく違います。当時の日本人は気が大きい、その成長の理由を聞くと、①は安全な環境の中で、教育の投資と実施、②は優秀な官僚がいるからです。

今の元気ない日本は、ちょうど二つ理由と同じですが、内容は正反対でした。教育の問題と官僚の問題があります。

日本の高度成長は、戦後軍備競争から逃れ、冷戦の消耗経済に被害が出されていない、反対に、アメリカが参加した朝鮮戦争、ベトナム戦争など、利益が沢山得られました。

それを理解しないと、冷静な経済環境分析が出来なくなります。当時の中央集権が役に立つかもしれないけれど、20年も国のGDPが伸びないことから、政治の改革、所謂地方分権しないと、経済のみの力、発展が壁にぶつかりました。今の中国も同じ問題に遭遇しました。でも、中国の地方は税金が取れるから、中国の市長と日本の市長の働きがまったく違います。日本の市長が、中国行ったら、旅行、視察、交流で、中国の市長が、日本に来ましたら、商談会や誘致説明など、積極的に仕事をします。

今の日本の経済、良くない理由は資源がないということです。宋さんが違うといいます。資源がない国は、東南アジアに沢山あり、日本の人口と近い国も多いです。でも、他の国の発展を見て、日本の今の理由は成立しないでしょう。

実は、日本の国は「定説」が多すぎです。定説の枠に絞られ、自由の発想や行動が出来なく、だんだん政治や制度から経済や人まで、古くなり、新しい発想、発展が出てこないでしょう。

日本経済界で言った営業法は、宋さんが沢山試して、ほとんどだめでした。そのため、自分の発想で、成功の道を開きました。自己流の営業法で、会社が急成長し、一般に日本企業、同業者に勝ち残りました。

日本のマスコミへの批判もはっきり言いました。いろいろな新聞、テレビ局、同じ見出し、それは可笑しいです。同じ論点を、何日でも皆さん同じく強調するなら、さらに信憑性を疑います。どんな情報でも、自分の目で判断して、人の言いなりにはならないことです。

北海道に対して、行政に頼らないで、まず自分のことを心配して、自分のことをしっかりして、皆さんが強くなれば、北海道も強くなります。一人一人変わらないと、北海道も変わらないでしょう。

今の島の紛争を早くやめて欲しいです。安定しない政治関係では、経済発展はありえないです。そのまま日中関係が続くと、日本は損する、中国も損する、アジアも損する、得する国は地球反対側の国です。日本の経済界が分かります。政治家に分かって欲しいです。

最後に、アジア唯一の先進国日本、必ず役に立つ時期が来ます。日本経済の市場は、隣の中国、周りのアジアにあります。それを分かれば、昔からの島の問題は、現在騒ぐのは陰謀しか考えられないです。

鋭い世界の情勢分析から、日本の問題点、北海道の明日を語り、同年代と言っても、凄い違うが感じます。宋さんの成功、北海道大学の誇りです。愛する北海道のため、エールを送ってきました。何かプロジェクトを起したとき、彼を呼んで参加して、一緒に頑張りますと明言しました。(命以外には、何でも奉仕します。笑)

宋 文洲:1963年中国山東省生まれ。84年、中国・東北大学を卒業後、85年、日本に国費留学。91年、北海道大学大学院を修了後、日本で就職するも3か月で倒産。92年、ソフトブレーンを創業、社長に就任、その後会長へ。2000年12月に東証マザーズ上場、2005年6月に東証1部上場を果たす。2006年8月、会長を退き、同社のマネージメント・アドバイザー。著書に『やっぱり変だよ 日本の営業』『社員のモチベーションはあげるな!』など多数。
2012-11-13