陶氏診療院

アクセスカウンター


▼講演会バックナンバー
過去ブログはこちらから
5W1Hと健康養生
カテゴリー 講演会
普段、北海道中国会の活動を記事にまとめ、中国語週刊新聞「中文導報」に投稿する際には、記事の基本原則である「5W1H」を意識しています。活動内容を分かりやすく、読み手が興味を持てるように工夫し、何か心に残るものを届けたいという思いで、毎回丁寧に書いています。

5W1Hとは、When(いつ)、Where(どこで)、Who(誰が)、What(何を)、Why(なぜ)という5つの要素と、How(どのように)という1つの要素を指します。

実は、この「5W1H」は私たちの健康や養生においても応用できる考え方ではないでしょうか。

When(いつ)、いつから始めるべきかという問いに対しては、できるだけ早く始めるのが理想です。少なくとも「気づいた今」がその時です。

Who(誰が)、誰が取り組むべきかといえば、それは自分自身です。現代は、健康を病院や会社、家族に任せる時代ではなく、自己責任の時代です。個人が自ら学び、計画し、行動しなければ、他人に頼ることでかえって問題が大きくなることもあります。

What(何を)、何をすべきかは、最も重要なポイントです。

現代人は西洋医学の知識に染まりがちですが、自然治癒力を忘れてはいけません。自然界は西洋医学とは無関係に、太陽のリズムや宇宙の法則に従って動いています。それに合わせられなければ、リズムが崩れ、陰陽のバランスが壊れることで病気を招き、寿命を縮めることになりかねません。

中国医学は、太陽のリズムや宇宙の法則に基づき、シンプルな健康生活を実現する学問です。自然界にいる動植物と同じように、自然と調和することで健康長寿を得られます。

Why(なぜ)、なぜ健康養生が必要なのか。それは、人類の使命ともいえる課題だからです。子孫繁栄はすべての生命に共通する使命であり、人類も例外ではありません。

How(どのように)、どのように取り組むべきか。

ここが最も重要な鍵です。自分自身の人生設計をオーダーメイドで立てる必要があります。分からない時は、両親や先生に尋ねるのも一つの方法です。そして、自分が一人前になったら、自己責任で心身ともに実践を重ねることが大切です。

現代の生活では無理を強いられることも多々あります。そのため、日常的に余裕やエネルギーの貯蓄をしておくことで、いざという時に乗り越えやすくなります。我々の身体には、必要な能力の倍の予備力が備わっています。片目や片足でも視ることや移動は可能ですが、その予備力が尽きると、健康や命の質は大きく損なわれ、病気や短命といった深刻な状況に陥るでしょう。

このような事態を避けるために、中国医学の「治未病」の理念を活かし、5W1Hをしっかりと守りながら、自分自身の素晴らしい健康人生を築いていきましょう。
2024-11-18