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有毒化学物質を積んだ列車の脱線事故遅く報道理由の三バージョン
カテゴリー その他
『2月3日、アメリカのオハイオ州、Norfolk Southern 貨物列車が軌道から外れて墜落し、当局は、列車の合計150台の車両のうち、50台が脱線の影響を受け、20台の車両に危険物が含まれていたと報告しています。化学物質を積んだ一部のタンク車が爆発・炎上しました。脱線した車両のうち5両には、プラスチックの製造に使う有毒な化学物質で可燃性の高い塩化ビニルが積まれており、オハイオ州のマイク・デワイン知事は非常事態を宣言。半径1マイルの住民およそ2000人に避難勧告を出しました。塩化ビニルにさらされると短期間でも目、鼻、喉、肺の炎症を引き起こし、長期の場合は肝臓や腎臓に慢性的な疾患をもたらす危険が指摘されています。避難した住民「キノコ雲だ 他に言いようがない。」と語りました。事故から3日目の6日月曜日になっても有毒な物質を含む黒煙は立ち上り、さらに爆発する危険があるとして、タンク車に穴をあけて中身を放出する作業が行われました。危険物係地域責任者は「流れ出た化学物質は引火して燃え、タンク車の中で膨張して爆発するのを防げる。」と会見で語りました。これに伴い、避難命令の対象区域が、ペンシルベニア州をまたいだ半径2マイルに拡大されました。オハイオ州 マイク・デワイン知事は「赤い地域でまだ避難していない人は、死の危険にさらされている。」と会見で語りました。

周辺地域には化学物質の異臭が充満していたといいます。避難した村の住民は「1マイル以上離れたところでもひどい異臭でした。」と語りました。いまのところ怪我人などは出ていません。8日水曜日に周辺の空気と水の安全が確認できたとして避難命令が解除されました。2 月 8 日、オハイオ州農務省 (ODA) の当局者は、空気の質は汚染されておらず、食糧供給と家畜のリスクは非常に低いままであると発表しました。

ODA 関係者の発表にもかかわらず、この地域の一部の住民は懐疑的なままです。 レポート 墜落現場の周りで死んでいるニワトリの数と、水路に入る化学火傷のために何千もの魚が死んでいるのが発見されました。 当局はニワトリの死を空域に放出された有毒化学物質と結び付けていないことに注意する必要があります. EPA の担当者は、有害な化学物質が水路に放出され、魚を死に至らしめたが、大気と水路の両方の汚染レベルは懸念されるレベルではないと説明した.』(2023/2/12 「これらの恐ろしい有毒化学物質は、オハイオ州の列車脱線事故で放出されました」GAMINGDEPUTY JAPANより)

10日後でニュースの報道がやっと出ているの方法は以下の三つの理由かなあ。

バージョン① 「米国防総省は3日、中国の別の偵察気球がアメリカから南の中米上空で発見されたと発表。コスタリカやヴェネズエラの上空で確認されたという。」、「米国防総省は4日、中国の偵察気球を大西洋の米領海上で撃墜したと明らかにした。アメリカは、中国の気球がアメリカ各地の重要軍事施設を偵察していたとしている。」、[ワシントン 12日 ロイター] - 米国北方軍を指揮するグレン・バンハーク空軍大将は12日、過去3日間に撃墜した3つの物体について、飛行方法が不明だとし、気球と呼んでいないのには理由があると明らかにした。」など、中国の気球問題を大きく取り入れて、アメリカ国民の目線を劇毒化学物質事故の報道を隠しています。

バージョン② 著名なジャーナリストのハーシュ氏、「米海軍のダイバーが爆弾を設置 2022年6月に爆弾を設置し、9月に爆破」 米国防総省は直ちに否定、ロシアは説明を要求とのニュースも日本(2/10)で見られ、「昨年9月にロシアとドイツを結ぶ海底パイプライン「ノルドストリーム」が爆破されたのは「米国の工作」によるものだという米国の調査報道ジャーナリストの主張が出た。だが、米国政府は「関与していない」とこれを否定した。」について、それを注目されないように、「中国気球事件」を大きく取り入れました。

バージョン③ 2023年は2月12日はアメリカ最大のお祭りスポーツイベント「スーパーボウル」の報道で、その時に発表した列車の脱線事故は注目されないでしょう。アメリカの三大スポーツと言えば、野球・バスケットボール・アメリカンフットボールです。中でも群を抜いて人気なのがアメリカンフットボールです。観客動員数や選手の年俸、テレビ中継の視聴率、広告費、全てにおいてアメリカ一を誇っています。そんなアメフトのその年のチャンピオンを決める戦い、それが"スーパーボウル"です。当日は"スーパーボウルサンデー"と呼ばれ、事実上の祝日ともなっています。観戦チケットは高額で取引され、テレビ中継の視聴率は40%以上。パブリックビューイングなども含め、全世界で1億人以上が観戦しています。また当日の食料の消費はサンクスギビングデーに次いで2番目に多いと言われているので、まさにアメリカの一大イベントですね。

以上の理由で、10日遅れて報道した「アメリカ版のチェルノブイリ」と言われた事故は、アメリカマスコミの現状でしょう。オハイオ州底周囲の農場を心配して、これからアメリカオハイオ州の農産品の販売には、影響がなければと、お祈りします。
2023-02-18