陶氏診療院

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有島武郎旧邸
カテゴリー 日本
8月16日、我が家にホームステイしている留学生が札幌市8月無料開放する札幌芸術の森に行きたいと言って、息子の運転で久しぶりに行ってきました。息子の子供時に、何回も行ったけど、ほとんど憶えていないと言いました。子供時の記憶は、面白いものだね。

帰りに、入り口の「有島武郎旧邸」を見学に行きました。息子の高校の教科書にも有島武郎の作品を紹介され、さらに、北海道に縁が深いことから、北海道新聞社により「有島青少年文芸賞」という文学賞が実施されているほど、北海道の道民として、知ってほしい近代日本文学を代表する優れた作家です。中国の文学家魯迅も紹介したことから、中国国内でも名度が高く、教科書にも掲載されて広く読まれています。

有島武郎様、北海道大学の前身、札幌農学校入学、東北帝国大学農学大学(札幌農学校昇格)英語講師、札幌農学校 校歌『永遠の幸』、「カインの末裔」、「生れ出づる悩み」、「星座」ばど北海道札幌を舞台にしている代表作がたくさんあり、北海道文化に与えた影響は計り知れないものがありました。

有島武郎旧邸は札幌に永住する気持ちで設計された洋風満載の文学史的には、建築的には、大正期を代表する貴重なものでした。戦後北海道大学の所有となり、「有島寮」として利用していました。一階五部屋、二階も四部屋、高い天井が当時平均身長低い日本の建物から見ると、特別でしょう。それはアメリカやヨーロッパで生活した影響でしょう。有島邸はモダンな洋風住宅の先駆けとなるようなものでありました。

ボランティアの解説員の有島様の歴史を紹介され、大変勉強になりました。現代文化人には、初めて自殺(45歳)した有名人として、名前も残っていました。北海道・札幌・北大との絆がなんとなく繋がっていました。
2020-08-20