陶氏診療院

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免疫療法の考えの違い
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普通の人は、免疫療法と言ったら、自分の免疫力を高め、風邪や癌の予防をすることです。子供時のワクチン接種や癌治療する時の丸山ワクチン療法なども免疫療法の代名詞でしょう。そんな理解する免疫療法は対因療法(原因療法)です。癌にならない予防医学の免疫療法です。

しかし、10月7-8日、二日の今回日本統合医療学会の免疫療法の内容は、大分違ってきました。2018年ノーベル医学賞は、癌の免疫療法と言う西洋医学の新概念が入り、同じ免疫療法と言って、中身が違います。西洋医学の免疫療法は対症療法の一つです。治療医学の免疫療法です。以前は患者自身の免疫細胞を体外で培養して、免疫細胞を増やして、身体を戻して、癌細胞を片付けすることを期待します。費用が高い、効果が薄いから、なかなか進まないです。

今回は2018年ノーベル医学賞の免疫療法は、身体の免疫逃避された癌細胞に対して、免疫逃避する原因の一つ免疫抑制因子(PD-1)を解除して、普通の免疫を戻す期待をします。しかし、臨床の結果は最高二割しか効かないです。薬の効果と副作用で、今までの化学療法とは、そんな違わない発想です。すべて出来た癌細胞へのアプローチです。今回の西洋医学の新免疫療法はさらに高価です。

今後、免疫療法と言ったら、予防医学の免疫療法か、治療医学の免疫療法か、はっきり言わないと、話が協調できないでしょう。(笑)
2018-10-09