陶氏診療院

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栄養学の研究目的はなに
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食の関心ポイントは栄養でしょう。西洋医学では、食物の研究が究極とは言え、様々な食物に、成分からカロリーまで、明確に分かるようになりました。栄養学の研究により、様々な栄養不足の病気を迅速に改善され、西洋医学の栄養学は現代病院の食膳の基本になりました。

病気の治療に対処して、健康人の栄養指導はあまり良い結果が出ていないようです。栄養により、病気の発生率が増える一方です。特に生活習慣病の増えることは、現代栄養学の警告となりました。

特定の栄養不足の病気に、栄養学の応用は劇的な治療効果があることは、誰でも見えます。しかし、それは現代病気のわずかの少数になりました。ほとんどの病気は栄養不足ではなく、栄養過多です。特に部分の栄養成分が過多により、全身の細胞の代謝が乱れ、様々な生活習慣病が生まれました。糖分の過多により、糖尿病や膵臓の疾患が多発し、脂肪分の過多により、動脈硬化、高脂血症、もちろん肥満や高血圧も増える一方です。蛋白過多により、腎臓病などの疾病が増え、西洋医学の栄養学の指導は現代人に合わない面が著しく現しました。

今まで人類の進化は伝統な栄養学を食べ物の成分やカロリーの注目より、人々の成長に合わせて、その時取れる食物と必要な内容を中心して、一言で言うと「人」のために食物を選ぶ栄養学です。代表的には中国医学の陰陽説です。人の体質は陰陽説で判断し、それを必要な陰陽の要素を含む食物を選びます。「秋茄子は嫁に食わすな」はその陰陽説の代表的な考えです。日本でも食物に関して健康ことわざもたくさんあります。「トマトが赤くなると医者が青くなる」、「大豆は畑の肉である」、「塩からを食おうとて水をのむ」、「七五三料理も大根が出ねば調わず」、「飢えは食を選ばず」、「瓜の皮は金持ちに柿の皮は乞食にむかせるのがいい」、「得食に毒なし」、「空腹(すきばら)に茶漬」などなどあります。

食物を注目する西洋栄養学、人のことを注目する伝統栄養学、その違いが分かると、食物を選ぶのは楽でしょう。
2018-02-20