陶氏診療院

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腎機能と耳鳴り
カテゴリー 陶氏療法
中国医学を勉強すると、五臓六腑の陰陽について学びます。西洋医学の五臓六腑の認識は、中国医学から見ると、五臓六腑の陰の機能しか捉えていないと言えます。五臓六腑の陽の機能や感情との関係は、西洋医学では全く語られていません。

例えば、腎の機能の陽の部分について説明します。腎の開竅部位は耳と両陰(前陰・尿道口と後陰・肛門)と言われています。腎機能が耳に表れる陽の機能としては、子供の頃は腎気が強く聴力も良好ですが、年齢とともに腎機能が低下し、耳鳴りや難聴などの症状が現れます。

60代後半の東京都在住の女性患者さんの例です。子供の頃から腎気が弱く、23歳の時に急性腎炎を患いました。三人の子供を育てながらも、人間ドックで腎機能の低下を指摘され、透析手前の状態でした。去年、札幌に住む娘のところに滞在中に陶氏診療院に二度通い、東京に戻った際、腎機能の検査結果が改善されたことを聞いて喜びました。今年4月に再び札幌を訪れた際、三回施療を受けたところ、またしても腎機能が改善されたとのことでした。

今月も札幌で施療を受けたところ、痛かった肩が楽になり、耳鳴りが消えました。喜びのあまり、札幌滞在最後の日の午前中にも予約を入れました。

施療と生活習慣、食習慣の改善により、腎気が改善され、耳鳴りがなくなることは、中国医学から見ると当然の結果です。患者さんの喜びを通じて、人体に対する中国医学の高次元の認識に関心を持ち、より実践と普及の使命感が湧きました。
2024-06-22