陶氏診療院

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年齢と時間の感覚*
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子供の頃は、一年が長く感じられました。何をしても、たくさんの興奮、ときめきや思い出があり、楽しい人生だと思えるほど、一年間の時間は長く感じられました。言い換えれば、時間の流れがゆっくりでした。

しかし、還暦を過ぎると、毎年の出来事がほとんど同じになり、興奮やときめきも少なくなり、年齢とともに一年が短く感じられるようになりました。正月が終わったばかりなのに、もう春がやってきました。子供たちがそれぞれ大学を卒業し、社会人になり、私の確定申告の欄から扶養家族が減り、寂しさを感じました。時間の経過が速く感じられました。

同じ時間の中で、年齢が重ねられるにつれ、時の経過が速く感じられるのは、多くの人が共有する感覚でしょう。そのため、時間の経過を遅く感じる方法があるのではないかと考え、生活リズムを変えてみるのはどうでしょうか。

例えば、頻繁に出張する人は、移動手段を早いものから遅いものに変えることで、新しい場所の体験を取り入れたり、乗り継ぎの時間を増やしたりすることができます。その結果、さまざまな出会いがあり、興奮も増すでしょう。

日常生活でも、焦らずに仕事を丁寧に行うことで、量より質を重視することで、時間の経過が少し遅く感じられるかもしれません。

私は子供の頃から、複数のことを同時に行う習慣があり、全てを達成できた時には、同じ時間の中で達成感を味わいます。その結果、満足感が高まり、時間の経過がゆっくりと感じられることがあります。

人生は、のんびりとした時間の中で過ごすことが、より充実したものになるように感じます。個人的には、焦って仕事をする社会よりも、ゆったりとした北海道のような環境で生活することを選びました。

*年齢を重ねるごとに時間が早く経つように感じる方は多いのではないでしょうか?そう感じるこの現象を19世紀のフランスの哲学者「ポール・ジャネ」が発案しました「ジャネーの法則」と呼ぶそうです。この法則は「人生のある時期に感じる時間の長さは年齢の逆数に比例する」というものです。
2024-03-24