陶氏診療院

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生命の年齢
年末が近づくと、多くの喪中ハガキをいただきます。その中でも、90代の方の訃報が目立ちました。

中国では、90歳を超えて亡くなることは「大往生」とされ、悲しみよりもむしろ家族にとってお祝い事と捉えられることがあります。そのため、故人が模範的な人生を歩まれた証として、葬儀には赤い布を用い、通常の葬儀とは区別する習慣があります。

現代は100歳時代とも言われるようになり、90代での大往生が増えることは、次第に当たり前のこととして受け入れられるようになりました。

一方で、最近、同じ健康関連の仕事をしていた74歳の仲間が亡くなりました。その詳しい事情を聞くと、昨年胃がんの手術を受けた後、最近になって誤嚥性肺炎で亡くなられたとのことです。おそらく、ご本人もそのような展開は予想していなかったでしょう。

普段からともに学び合ってきた仲間でした。それだけに、「どんな学びであっても、その最終目標は自分自身の健康と人類全体の繁栄に通じるはずだ」という思いが、深く心に刻まれます。しかし、自分の健康を後回しにしてしまったとすれば、それは「本末転倒」であり、ある種の理不尽さを感じざるを得ません。74歳で亡くなられた仲間の死を心から悼みます。

慌ただしい年末ではありますが、部屋の大掃除をするように、自分自身の健康や衛生状態についても一度見直してみてはいかがでしょうか。
2024-12-28