陶氏診療院

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中国の経済動向をどのように判断しますか?
日本に来て32年が経ちました。中国の経済について、最初は日本の評価が賛否両論でしたが、最近では「崩壊論」など、マイナス報道が目立っています。

中国の状況を知らない方々は、32年間の日本の世論に影響され、中国がそろそろダメになると考えるのも無理はありません。

しかし、実際の状況はどうでしょうか。私が日本に来る前、日本のGDPは中国の4倍でした。しかし、今では中国の1/4にまで減少しています。この二国間の16倍もの経済成長の差が、「崩壊論」を支持する根拠となるでしょうか?

「今後の経済成長率については、24年は前年比+4.6%、25年は同+4.4%と、段階的に減速すると予想されています。」とのニュースでは、「減速」が強調され、良くないイメージが与えられています。しかし、世界第二のGDP生産国であり、+4.6%の成長率は驚異的なことだと思います。この32年間の成長を考えると、その差異を評価する必要があります。

英国の有力経済紙であるフィナンシャル・タイムズが先日掲載した記事では、2022年の産業用ロボットの年間導入台数のグラフが示されており、中国の年間導入台数は日本よりも五倍多く、アメリカよりも六倍多い数字が示されています。これは中国の工業の未来を示すものでしょう。このような事実を無視し続ける日本の中国の経済報道は、いずれ報道の信憑性を失い、国民に悪い影響を及ぼす恐れがあります。

日本の経済が良くなるためには、まず情報の偏った報道を修正し、前向きな姿勢が必要です。健全な心が健全な経済を支えると考えます。
2024-04-11