陶氏診療院

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ドクター陶の健康コラム・新連載・vol.19 アフターコロナとウイズコロナ
高陽社の月間コーヨーライフ2021年十月号に、「ドクター陶の健康コラム・新連載」。内容を紹介します。

アフターコロナとウイズコロナ

2019年末からの新型コロナウイルス流行は、1年半過ぎても収束の目処が立たないまま、世界では第三波、日本は第五波が起こりました。

当初のアフターコロナは期待できません。私達を待ち受けているのは、ウイズコロナになりました。

ウイズコロナの世界では、人々の生活パターンを変えざるを得ない部分がたくさんあり、慣れるまで工夫が必要です。例えば中国では、買い物のキャッシュレス決済が田舎まで普及し、一時称賛されましたが、今年の大雨後の洪水水害の停電により、決済できない、現金を持っていないなど、日常生活の経済活動に支障が出たことで、新たな課題が浮き上がりました。

一方、例えばオンラインや在宅での仕事などで移動が減ると、時間や空間の節約になることは間違いありません。それはコロナのお陰と言ってもいいでしょう。体を使うより頭を使う事が増えるため、心身統一に新たなバランスが求められます。

ウイズコロナの時代、コロナと付き合っていく私達は、もう一度コロナに対しての再認識が必要です。

インフルエンザと同じ種類のコロナウイルスは、変異しやすいのが特徴です。致死率が比較的低いため、流行性や感染率が高くなることを考えると、完全に感染しないことは不可能です。感染をただ避けるのではなく、感染しても軽症や無症状を目指し、長く付き合うしかありません。

変異しやすいウイルスでは、ワクチンだけに頼るべきではなく、自己免疫を十分に発揮させることも大切でしょう。しかし、それは健康のために都合のよいことと捉えることもできます。普段の早寝早起き、暴飲暴食を控えて正しい食生活を行う、禁煙するなどは、とても良いことだと思います。

いざ身辺に感染者が出ても、あるいはロックダウンが起きても、会社や生活が回るように、会社と家庭の準備も必要でしょう。災害対策に強い日本は、ウイズコロナでも出来ると思います。
2021-10-10