陶氏診療院

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赤塚本社講演①FFCパイロゲンの免疫制御の研究発表
カテゴリー 講演会
2016年4月9日、十数年振り、赤塚株式会社本社研修で特別講演をしました。

今回のテーマは「中国医学から考える予防医学とFFC」でした。

前半は2012年学会と医学誌発表した論文「健康飲料パイロゲンはマウスのグラム陽性菌Rhodococcus aurantiacus 感染後の炎症反応を規制する」の説明でした。

当時は北海道大学医学部先端医学講座の伊敏先生と一緒に、マウスの感染モデルに、FFCパイロゲンの免疫関与について研究しました。

以前は広部先生の発表した論文で、健康飲料水Pairogenの主要成分であるFFC水は生体の酸化還元反応を調節することにより生体機能の増進に寄与することが報告されました。今回はFFCパイロゲンの生体防御機能への影響に着目し、グラム陽性菌Rhodococcus aurantiacus (R. aurantiacus)をマウスに感染することにより誘導された肉芽腫性炎症におけるFFCパイロゲンの免疫防御反応への制御を検討しました。

実験の第一歩はFFCパイロゲンの濃度の実験です。普通成人がFFCパイロゲンを飲む量は経験により毎日100~300mlを薦められました。一日2000ml水分を摂取と考え、FFCパイロゲンの濃度は5~15%ぐらいです。その考えで、マウスのFFCパイロゲンの量は10倍(10%)、100倍(1%)と1000倍(0.1%)を三グループからしました。致死量の実験で、10倍希釈FFCパイロゲン以外、対照群と同じ死亡率で、10倍のグループのみ生存率が上がりました。それを臨床に考えると、FFCパイロゲン少量だと、抗炎症効果は見られないです。以後の実験は全部10倍希釈液FFCパイロゲンからのデータです。

FFCパイロゲン長期飲用のマウス(F0代)では、R. aurantiacus感染致死とともに臓器内の菌数は減少したことが分りました。感染初期に炎症の細胞因子TNF-aおよびIL-6の産生は減少した一方、炎症を抑える細胞因子IL-10産生の上昇は観察されました。

さらに、これらのマウスの肝臓組織では、感染2週間後に形成した肉芽腫は著しく減少しました。免疫染色の調べも、感染2週間後にDNAの酸化損傷が軽減しました。

最も意味があるところは、FFCパイロゲン長期飲用のマウスの二代目子マウス(F1代)では、FFCパイロゲンの免疫制御活性はさらに増加したことが明らかになりました。


以上の結果により、Pairogenは生体の酸化還元反応を調節することにより生体防御機能を規制し、過剰な炎症反応を制御することが示唆されました。

これを臨床に考えると、まず一定量以上(200ml以上)のFFCパイロゲン飲用が炎症の制御効果が期待できます。

長期飲用の二代目マウス10倍の生存率は100%、100倍の生存率は90%、1000倍が80%の結果により、免疫制御活性はさらに増加したことで、人間自身の新陳代謝により、より良い健康細胞をつくることが考えられます。

異常のマウスの検証により、FFCパイロゲン30年飲用の実証事例に報道された臨床びっくり現象と一致して、FFCパイロゲンの健康増進効果が大いに期待できます。
2016-04-11