陶氏診療院

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未病学会参加予定
カテゴリー 講演会
今年、第31回日本未病学会学術総会は、2024年11月2日(土)および3日(日)にハイブリッド形式で開催されます。会場は金沢医科大学の北辰講堂・橘ホール、およびオンラインでの参加が可能です。今年のメインテーマは「多職種連携で考える未病への挑戦!!」です。大会事務局は金沢医科大学高齢医学科が全面的にサポートしており、豊富な情報提供が期待されています。

私は、「黄帝内経の治未病に基づく脳梗塞後遺症患者の改善事例報告:二例」という題名で論文を投稿しました。研究の目的は、脳梗塞後の後遺症に対する治療効果を検討することです。脳梗塞により脳組織が損傷を受けると、片麻痺などの運動麻痺、構音障害、嚥下障害といった機能障害が発生します。脳梗塞を発症した患者のうち、完治するのは約20%であり、73%の患者は何らかの後遺症を残し、死亡率は7%と報告されています。本研究では、中国医学の古典『黄帝内経』の健康理念と処方を応用し、「治未病」の思想に基づいた伝統療法であるカッサなどを実施し、脳梗塞後遺症を持つ二人の女性患者の症状改善とQOL(生活の質)向上、日常生活への復帰を目指しました。

考察では、寝たきりの主な原因である脳卒中、特に脳梗塞は再発を繰り返すことで後遺症が重くなる傾向があることを述べています。本研究で取り上げた2例では、糖尿病や高血圧症を抱える脳梗塞患者に対し、陶氏療法が生活の質の向上と再発予防に有効であることが示されました。これにより、今回の大会テーマとも合致した内容となっています。

私の診療院には、数えきれない成功事例があります。毎年、学術大会のテーマに沿った事例を選び、参加者にとって有益な情報を提供できるよう貢献したいと考えています。今年はハイブリッド形式での開催となり、発表が診療院から行えるため、非常に楽に準備できました。
2024-09-05