陶氏診療院

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ドクター陶の健康コラム・連載・vol.50 健康な日光浴の陰陽
高陽社の月間コーヨーライフ2024年五月号に、「ドクター陶の健康コラム・連載」。内容を紹介します。

健康な日光浴の陰陽

地球上のすべての生命は、太陽のエネルギーを得て生きています。

太陽の陰陽を理解することで、日光浴の適切な時間が分かりやすくなります。

太陽のエネルギーは朝日で高まります。

特に午前9時から11時までは日光浴に最適な時間です。季節によって異なりますが、可能であれば背中を太陽に向けて、背中(尾骨)の「長強穴」から始め、脊椎に沿って頭部に向かって、ゆっくりと日光浴を受けることが推奨されます。

特に免疫力が低下している方や高齢者は、毎日この時間に背中(裸になってもいい)に太陽の光を浴びることで、4ヶ月後には健康が回復するとされています。これは中国の氣功や内気養生の秘訣とも言われています。

さて日光浴には、セロトニンを生成する効果があります。

特に11時頃までの午前中の日光浴は、セロトニンを生成する効果が高まります。セロトニンとは、脳内伝達物質の一種であり、幸せホルモンとも呼ばれています。体やメンタルにさまざまな良い効果をもたらし、リラックス効果やストレス解消、睡眠の質を上げる効果などが期待できます。若者もこの時間帯に屋外で活動することで、健康に良い影響を受けられます。

ちなみに、正午12時前後の太陽は強すぎます。また、太陽が落ちるまでの間も日光浴は控えるべきです。そして夜になったら、早めの就寝をおすすめします。寝る前に背中を保護すると、昼間に受けた太陽のエネルギーを新陳代謝に利用でき、生命を維持するのに役立ちます。

日光浴によって生成されるビタミンDは、カルシウムの吸収を良くする働きがあるため、骨や歯を強くする効果が期待できます。また、脳機能を正常に保つ働きがあり、ストレス解消やメンタルを安定させる効果もあります。

特に朝日には体内時計をリセットする効果があります。健康な日光浴の時間を守ることで、生活習慣病の予防にも役立ちます。
2024-05-03