陶氏診療院

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新札幌ロータリークラブ第1831回例会会報
8月6日(水) 第1831回 例会(2025~2026年度)本日のプログラム 卓話 陶 恵栄 様

「ノーベル生理・医学賞に輝いた中国医学理論の魅力」

■本日の卓話 陶 恵栄 様スピーチ

本日は、会長からお誘いいただき、貴重な機会をいただいてうれしく思います。奨学生の時から社会奉仕を心掛けていますが、一つでもできることがあればうれしいなと思っています。

今日は「ノーベル整理・医学賞に輝いた中国医学理論の魅力」というテーマでお話をします。

自己紹介ですが、1963 年生まれ、上海生まれの日系 3 世です。おじいさんが中国人、おばあさんが日本人でした。1997 年から 1998 年に米山奨学生として幌南ロータリークラブにお世話になりました。2024年に米山学友会会長になり、またロータリーとのご縁ができました。

家族は、妻と長男、長女の4人、父は 91 歳、母は 88 歳でいろいろトラブルはありましたが、乗り越えて今は元気でくらしています。

なぜ、西洋医学からはじまって博士号まで取って、中国医学をやっているかというと歴史がありまして、両親が私の可愛い娘を上海に連れて行ったときに、アイスクリームを食べ過ぎておなかを壊し、髄膜炎にかかりました。私もあわてて札幌から中国に行き、治療の方法はないのか聞いたところ、危険だが注射を打つしかないと言われ、書類にサインさせられました。注射を打った後、病室に戻ると薬の副作用で娘が呼吸していないことに、妻が気がつきました。顔が真っ青で本当に呼吸していま
せんでした。私は中国医療もわかるので、すぐに救急医療をしました。意識がなくなった、いざという時は鼻と口の間にある人中というツボを固いもの爪でもいいのでグーっと押します。これを押すと目が覚めるときがある。交通事故や風呂場で倒れて意識が不明のときは、まずこれで意識を戻すという方法があります。娘も目を覚ましましたが、30 分程度で再び意識がなくなりました、またツボをグーッと押すことで意識が戻りました。幸い2回で終わりました。子供は二人ともアメリカ留学して、後遺症もなく元気に暮らしています。

月刊クォリティにも載っていますが、中国医学のすばらしさを教えるために学校を作りました。日中友好の架け橋になればと思い活動しています。

2016 年の大隅先生がノーベル賞をとっていますが、その内容がオートファージというものです。食事するものは三分の1しか利用できない、残りの三分の2は、体に残されているものが再利用されて一日分のカロリーになります。もし食べ過ぎたら全部脂肪になります。脂肪がたまると、死亡するとみんな覚えてください。食べ過ぎてはいけませんよということです。栄養不足になるとオートファージがはたらき、体の再利用ができるので病気しない。オートファージが働かないとどうなるパーキンソン病、癌など病気になる。

オートファージは中国語で子午流注にあたります。一日にはたらく臓器が決まっているというもの。13 時以後は、消化吸収する臓器が働かないとなっています。朝7時から 13時までに食べるといいと 2000 年前から言われていることとオートファージは同じことを言っています。中国医学と西洋医学の違いは、西洋医学は治療中心。中国医学は治療だけでなく予防中心であることです。健康の秘訣は、生命力あるもの、新鮮なものを食べ
ること。食事の割合は朝5、昼3、夜2。玄米ご飯を進めるのは、白米より生命力があるからです。食事の時間を注意して長生きしましょう。
2025-09-12