陶氏診療院

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ドクター陶の健康コラム・連載・vol.53 否定の言葉 肯定の言葉
高陽社の月間コーヨーライフ2024年八月号に、「ドクター陶の健康コラム・連載」。内容を紹介します。

否定の言葉 肯定の言葉

人には口癖がありますが、肯定的な人と否定的な人に分かれます。

私の妻の従姉は、どんな言葉をかけても、応えは「いいえ」です。否定的な言葉はエネルギーをマイナスにします。言葉からみると、相手に良くない影響を与え、自分のエネルギーも下がります。

夫婦間や親子間では、急ぐと否定や命令形の言葉が増えます。

しかし、話す人の気持ちとは裏腹に、相手はそれを受け入れたくないと考えることが多いです。その結果、話す人の目的は達成されません。

このようなことを繰り返すと、否定された人生、つまり失敗の人生になります。

成功の人生を送りたいなら、まず言葉から「肯定」を始めましょう。対話中に反対意見があっても、まず「そんな考えもありますね」と肯定してから、自分の意見を述べればいいのです。

私には2人の子供がいます。2人共アメリカに出て、大学を卒業しました。教育の面では、2人共よく期待に応えてくれました。しかし、これからの人生の方向性に関して、私と妻と子供で意見の相違が起きることもあります。

親が子供のことを心配するのは当然のことです。もし子供に何かをしてほしいと願う時は、その良さを素直にアピールすると良いでしょう。また、時にはして欲しい物事を二つ提示して、選ばせましょう。相手の気持ちを肯定し、承認することがコミュニケーションの基本です。
また、遅刻した時には叱るのではなく、「次回早く起きたら、美味しい朝食が食べられるよ」と希望や提案の形で伝え、否定的な言葉を人生から外し、肯定的な人生を歩みましょう。

子供達の希望を尊重しながら楽しい家族の時間を過ごしつつ、自らが受け継いだ親や祖父母の気持ちを子供達に伝え、彼らが社会に貢献できるように、学び、働き、生きて行きたいと思っています。
2024-08-02