
2025-04-08
ドクター陶の健康コラム・連載・vol.61 健康長寿になる睡眠のコツ
2025-03-07
ドクター陶の健康コラム・連載・vol.60 40度の高熱と免疫力について
2025-02-04
ドクター陶の健康コラム・連載・vol.59 年齢の目標
2025-01-04
ドクター陶の健康コラム・連載・vol.58 哲学の3つの究極の問い
2025-01-03
新年賀正・治未病
2024-12-04
ドクター陶の健康コラム・連載・vol.57 病気は「治る」ではなく「自然と消える」
2024-11-26
ホームドクターからの案内
2024-11-04
財界さっぽろ:予防医学最先端
2024-11-02
ドクター陶の健康コラム・連載・vol.56 痛みの陰陽
2024-10-08
ドクター陶の健康コラム・連載・vol.55 経営と認識の次元
2024-09-04
ドクター陶の健康コラム・連載・vol.54 平均寿命と成功者の望み
2024-08-02
ドクター陶の健康コラム・連載・vol.53 否定の言葉 肯定の言葉
2024-07-15
陶恵栄陶氏診療院院長が「デ・アウネさっぽろ」で特別講演
2024-07-02
ドクター陶の健康コラム・連載・vol.52 植物の感情
2024-06-05
ドクター陶の健康コラム・連載・vol.51 流水不腐 戸枢不蠹

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ドクター陶の健康コラム・連載・vol.30 食べ疲れ
高陽社の月間コーヨーライフ2022年九月号に、「ドクター陶の健康コラム・連載」。内容を紹介します。
食べ疲れ
7月中旬、私が主催に関わっているイベントがあり、3日連続で豪勢な晩御飯を食べました。海鮮料理、焼肉、ジンギスカン…とたくさん食べた結果、食べ疲れが出て、唇にヘルペスができてしまいました。体には正直に現われました。
中国医学の健康法に、「過午不食」(かごふしょく)があります。1日に摂るべき食事は2食が良いと考えられており、時間も、朝食を午前7時から9時の間、昼食を11時から午後1時の間に摂ると良いとされています。そして、午後1時以降は固形物を食べないようにします(水などの水分はしっかり摂ってください)これにより、体の消化器官に負荷をかけません。
もし午後1時以降に食べると、他の臓器の働きを邪魔して、体の正常な代謝を妨げ、代謝障害(糖尿病や痛風、肥満や癌など)を引き起こしやすくなるのです。
これに関する知見は西洋医学にもあります。日本の大隅良典先生によるオートファジー(細胞の自食作用)の研究(2016年)、アメリカの3名の先生による体内時計の仕組みの研究(2017年)などで、いずれもノーベル生理学・医学賞を受賞しています。このことは、古代中国医学の先進性の証明にもなっていると言えるでしょう。
若い時は1日3食に慣れても、還暦近くなると、新陳代謝が落ち、消化酵素や代謝酵素が減り、食べ疲れが出やすくなります。食べ物を代謝できないと、体の毒となってしまいます。過度な代謝は体を消耗させ、ひいては寿命も縮めてしまいます。霊長類の動物実験でも、過食で体が早く老化し、寿命が3分の1以上短くなったというものもあります。
人間の寿命は本来120歳、125歳だとも言われますが、それが3分の1縮まると80歳程度になります。まさしく今の私達の寿命ですね。
この動乱、不安定な社会にあって、唯一安定的にできることは、自分の健康管理でしょう。生涯健康に、人生を楽しく歩みましょう。
食べ疲れ
7月中旬、私が主催に関わっているイベントがあり、3日連続で豪勢な晩御飯を食べました。海鮮料理、焼肉、ジンギスカン…とたくさん食べた結果、食べ疲れが出て、唇にヘルペスができてしまいました。体には正直に現われました。
中国医学の健康法に、「過午不食」(かごふしょく)があります。1日に摂るべき食事は2食が良いと考えられており、時間も、朝食を午前7時から9時の間、昼食を11時から午後1時の間に摂ると良いとされています。そして、午後1時以降は固形物を食べないようにします(水などの水分はしっかり摂ってください)これにより、体の消化器官に負荷をかけません。
もし午後1時以降に食べると、他の臓器の働きを邪魔して、体の正常な代謝を妨げ、代謝障害(糖尿病や痛風、肥満や癌など)を引き起こしやすくなるのです。
これに関する知見は西洋医学にもあります。日本の大隅良典先生によるオートファジー(細胞の自食作用)の研究(2016年)、アメリカの3名の先生による体内時計の仕組みの研究(2017年)などで、いずれもノーベル生理学・医学賞を受賞しています。このことは、古代中国医学の先進性の証明にもなっていると言えるでしょう。
若い時は1日3食に慣れても、還暦近くなると、新陳代謝が落ち、消化酵素や代謝酵素が減り、食べ疲れが出やすくなります。食べ物を代謝できないと、体の毒となってしまいます。過度な代謝は体を消耗させ、ひいては寿命も縮めてしまいます。霊長類の動物実験でも、過食で体が早く老化し、寿命が3分の1以上短くなったというものもあります。
人間の寿命は本来120歳、125歳だとも言われますが、それが3分の1縮まると80歳程度になります。まさしく今の私達の寿命ですね。
この動乱、不安定な社会にあって、唯一安定的にできることは、自分の健康管理でしょう。生涯健康に、人生を楽しく歩みましょう。

2022-09-03