陶氏診療院

アクセスカウンター
<- 1 / 7 ->
9
ドクター陶の健康コラム・新連載・vol.2 葱と大蒜(にんにく)風邪予防と治療の伝統療法
高陽社の月間コーヨーライフ2020年五月号に、「ドクター陶の健康コラム・新連載」。内容を紹介します。

ドクター陶の健康コラム

葱と大蒜(にんにく)風邪予防と治療の伝統療法

「風邪をひいた時は葱がいい」という民間療法は、日本の「おばあちゃんの知恵袋」として、皆さん知るところでしょう。このネギの効果は、独特の匂いと辛さの元である、アリシンという成分の働きによるものです。

アリシンには殺菌・抗ウイルス効果や疲労回復効果があり、風邪にも有効とされてきました。

アリシンは水溶性で熱に弱い側面がありますので、一番よいのはネギを生で食べることです。ただし胃腸が弱い方は軽く調理して食べてもよいでしょう。

食欲がない方、小さい子供はネギを首に巻くと、体温で温められたネギのニオイが鼻に入ります。

このツンとしたニオイの正体こそアリシンであり、殺菌と抗ウイルス効果を発揮しているのです。

また、ニンニクが大丈夫な方は、次のことを試してみては如何でしょうか。中国江南大学の湯魯宏先生が、中国医学の名医・孫思 の「千金方」にもニンニクの効用が書かれていることを紹介し、「新鮮おろしニンニク」を勧められています。

新鮮なニンニクをおろしたものを、スプーン1杯口にくわえます。

深呼吸して、できれば呼吸を長い時間止めてください。その後、おろしニンニクを飲み込んでください。

生のニンニクが合わない方は、匂いのみ深く吸って、気道に充満させると役に立ちます。

ニンニクの有効成分もネギと同じ、揮発性アリシンです。ウイルスが増殖する時必要な蛋白酵素を不可逆抑制することで、ウイルスの増殖を抑えてくれます。酸化防止剤としても免疫力を向上してくれます。

中国医学は、自然界にある薬草や自然の治療法で体を正常に戻していくことが基本であり、たいへん長い歴史をもっています。また、日常的に手に入る食材なども使えますから、経済的にも負担が少なく、いまの私達が生活のなかで実践できることがたくさんあります。

本当に先人の智慧には感心させられます。
2020-04-29