陶氏診療院

アクセスカウンター
<- 6 / 13 ->
9
ドクター陶の健康コラム・連載・vol.55 経営と認識の次元
高陽社の月間コーヨーライフ2024年十月号に、「ドクター陶の健康コラム・連載」。内容を紹介します

経営と認識の次元

物の見方は考え方を表します。日本で経営の神様と言われた松下幸之助氏は、幼い頃に貧乏だった自身の経験から、まるで水道の水のように良いものを大量に供給して、誰もが気軽に手に入れられるようになれば、世の中が幸せになると考えました。そこで、自分の生産する電化製品のコストダウンを図り、全国展開することで大成功を収めました。

経営者の経営ミッションは高いレベルである必要があります。そうすれば、従業員もついてくるのです。幸せの本質を理解し、幸せを創造できることが重要です。幸せの高い次元を目指せば、会社も商売も成功に導かれます。経営者になるためには、まず、修行が必要です。

ある患者さんからの相談で、デパートの靴売り場で働いているとのことでした。店長からは、月の売上が一定以上にならないと給与は上げられないと言われ、普段の努力を全く見てもらえず悩んでいるそうです。

これに対する答えは、店長のことではなく、まず自分の人生を考えることです。楽しく成功した人生をおくるために、自分の価値を肯定しながら仕事のスキルを向上させることが大切です。お客様に良いサービスを提供し、靴の良さを伝えれば、必ずや欲しいお客様が現れ、あなたの献身的な姿に感動することでしょう。店長の話に気を取られ、自分の努力が評価されないことに悩むのは、自分の認識の次元を下げてしまいます。常に自分の人生の目標や理想を見失わないことが大切です。

松下幸之助さんの話を伝えると、患者さんも納得して帰宅されました。

私の診療院の経営ミッションは「未病治療」であり、患者さんの健康のために未病予防の認識と次元を高めることを第一に考えています。病は気からという言葉があるように、健康を保つ「正気・元気」をつくり育てるとともに、心の修行の目的や方法も指導しています。そのために、自分自身も常に認識の次元を高める修行を続けています。
2024-10-08