陶氏診療院

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ドクター陶の健康コラム・連載・vol.47 健康診断は何を診断するか
高陽社の月間コーヨーライフ2024年二月号に、「ドクター陶の健康コラム・連載」。内容を紹介します。

健康診断は何を診断するか

今年の冬は中国に帰省しました。中国では、両親や弟の子供たちの施療も行いました。帰国後、1月2日から、診療院での診療が始まりました。初日から10名の方が見えられ、本当に脱帽しました。正月に健康投資をする方は、きっと健康な1年が約束されるでしょう。

さて、私が日頃暮らしている北海道における病気による死亡原因(2018年)の第1位はがん(悪性新生物)です。がんの死因割合は、30.3%にも達し、第2位の心疾患(高血圧性を除く) 15.1%の倍です。ちなみにガンでの脂肪割合において、北海道は残念ながら全国1位です。専門家は、検診の受診率が低いことを指摘していました。確かにそれはあるかもしれません。しかし、そもそも健康診断やがん検診は、何を診断するのでしょうか?それとも結果として発生している異常を見つけるのでしょうか?一般的には後者です。本来は病気の原因に着目し、病気が発生する前に食い止めたいのに結果しか見られない。健康診断は一体何のためでしょう。

私の理解では、健康診断は学生の期末テストのようなものです。普段の生活習慣や習慣、心と体の状態などどこまで健康かを定期的に確認します。よく健康診断の数日前だけタバコやお酒を控える方がいますが、これは無意味です。また健康診断で糖尿病予備軍であることや脳梗塞リスク、痛風の可能性が分かり、恐怖や心配だけしている方もいますが、これも意味がありません。西洋医学は病気を治療する医学です。それは必要なことですが、できれば病気にならず、お世話にならないに越した事はありません。中国医学は健康を作るものです中国医学の観点で予防(治未病)を心がけていきましょう。そのためには、睡眠の質や大便(体の大きな便り)、小便(小さな便り)、食欲挨拶の声の大きさなどを確認します。毎日の自己健康診断が無病息災の生活につながるのです。
2024-02-09