陶氏診療院

アクセスカウンター
<- 10 / 13 ->
9
ドクター陶の健康コラム・新連載・vol.7 風邪(ふうじゃ)
高陽社の月間コーヨーライフ2020年九月号に、「ドクター陶の健康コラム・新連載」。内容を紹介します。

風邪(ふうじゃ)

「かぜ」は「風邪」と書きます。昔は感冒とも言いました。「風邪」を別の読み方をすると「ふうじゃ」となり、「風の邪気」を意味します。

中国医学では、かぜは大きく陽と陰の2種類に分けられます。陽のかぜは「熱(火)邪」「暑邪」「風邪」「燥邪」、陰のかぜは「寒邪」と「湿邪」があります。すべてあわせて「六淫の邪気」と言い、病気が発生する外因によって、予防と治療に分けて考える必要があります。

先日、久しぶりにドライブをしました。クーラーはあまり好きではないので、高速道路を走るときに時々窓を開けました。強い風が顔に当たり、気持ち良かったです。
しかし、夜になると、その風のせいで、耳の前、三叉神経が顔面に出るところに、ピコピコとした痛みを感じました。過去の経験から、私は少し体が疲れたり、顔面に強い風が当たると、このような発作が出ることがあります。

実は体の中に潜んでいるウイルスの仕業です。

普段は神経細胞の根元に隠れていますが、免疫が弱まったり体が疲れたりした時に、神経細胞の表に出て、痛みが発生します。

私はその週、兵庫県に出張講演を予定していましたので、痛みが続くと困ります。そこで、ドライブから帰宅後は早寝早起きと過午不食(13時以降固形物を食べない)を実践し、軟膏を塗ったところ、痛みが消え、講演も無事終えることができました。早く対応してよかったです。

自然現象でもある「熱(火)」「暑」「風」「燥」「寒」「湿」は、通常より強くなることで「邪気」となり、人体にマイナスの影響を及ぼします。予防と正しい対応で、体の中と外の健康を維持することが大切です。
DENBAヘルスの上で骨休み、早寝早起きを心がけましょう。
2020-10-02