2016-01-01
新年賀正
2015-12-30
西洋医学博士の知識と中国医学の知恵であなたの健康をサポート
2015-12-04
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2015-10-17
「予防医学の最先端」
2015-10-16
中国医学の真髄
2015-10-07
リーダーズでの企業紹介
2015-07-15
社会貢献と医療本業の両立
2015-05-19
健康を支える“漢方”
2015-04-18
頼れる健康サポーター
2015-03-24
郵便局に陶氏診療院のポスターを
2015-03-16
「健康寿命」を延ばそう!
2015-03-04
玄米酵素中国語説明書が掲載開始
2015-01-23
あきらめていた難病を克服する「陶氏療法」
2015-01-02
賀正
2014-11-15
予防医学の最先端
9
ドクター陶の健康コラム・連載・vol.56 痛みの陰陽
高陽社の月間コーヨーライフ2024年十一月号に、「ドクター陶の健康コラム・連載」。内容を紹介します
痛みの陰陽
日常生活のなかで、私たちの体は痛みを感じることで情報を伝えています。一般的には、痛みは「悪いもの」や「異常」として捉えられがちですが、最近の「The Scientist」誌に掲載されたスネハ・ケドカー氏の報告「傷の治療中の痛みが良い兆候である理由」では、痛みが組織の修復に重要な役割を果たすことが示されています。一連の研究によると、感覚ニューロンが損傷した組織内で免疫系を調整することで、治癒を促進することが明らかになりました。
この研究を行った、モナシュ大学と大阪大学の再生医学の科学者ミカエル・マルティーノ氏によると、幹細胞の免疫系の相互作用に注目することで、損傷後の治癒メカニズムを更に解明することができたと言います。研究チームは、マウスの体が損傷した後、ニューロンの末端が損傷部位の周囲に集まり、神経系を助けている様子を観察しました。ニューロンの成長は予想以上であり、マルティーノ氏は「実際に神経が損傷した組織内で成長している様子を見た時、本当に驚きました。」と述べています。
下の写真は、ニューロンの末端が修復中の組織に伸び、免疫細胞の機能に影響を与えている様子だそうです。損傷した筋肉内の免疫細胞(黄色/オレンジ色)に囲まれているのが、ニューロン末端のクラスター(赤色)の部分です。
この研究は、人間の皮膚治癒、特に神経と免疫の相互作用に関する研究にも役立つ知見を提供しています。痛みの生理的な二面性(陰と陽)すなわち痛みが体に危険を知らせるだけでなく、治癒のプロセスにおいても重要な役割を果たしているという発見は、人体の奥深いメカニズムに対する理解が広がるものです。とても興味深い内容でした。
痛みの陰陽
日常生活のなかで、私たちの体は痛みを感じることで情報を伝えています。一般的には、痛みは「悪いもの」や「異常」として捉えられがちですが、最近の「The Scientist」誌に掲載されたスネハ・ケドカー氏の報告「傷の治療中の痛みが良い兆候である理由」では、痛みが組織の修復に重要な役割を果たすことが示されています。一連の研究によると、感覚ニューロンが損傷した組織内で免疫系を調整することで、治癒を促進することが明らかになりました。
この研究を行った、モナシュ大学と大阪大学の再生医学の科学者ミカエル・マルティーノ氏によると、幹細胞の免疫系の相互作用に注目することで、損傷後の治癒メカニズムを更に解明することができたと言います。研究チームは、マウスの体が損傷した後、ニューロンの末端が損傷部位の周囲に集まり、神経系を助けている様子を観察しました。ニューロンの成長は予想以上であり、マルティーノ氏は「実際に神経が損傷した組織内で成長している様子を見た時、本当に驚きました。」と述べています。
下の写真は、ニューロンの末端が修復中の組織に伸び、免疫細胞の機能に影響を与えている様子だそうです。損傷した筋肉内の免疫細胞(黄色/オレンジ色)に囲まれているのが、ニューロン末端のクラスター(赤色)の部分です。
この研究は、人間の皮膚治癒、特に神経と免疫の相互作用に関する研究にも役立つ知見を提供しています。痛みの生理的な二面性(陰と陽)すなわち痛みが体に危険を知らせるだけでなく、治癒のプロセスにおいても重要な役割を果たしているという発見は、人体の奥深いメカニズムに対する理解が広がるものです。とても興味深い内容でした。
2024-11-02