陶氏診療院

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ドクター陶の健康コラム・新連載・vol.10 恐怖感と免疫
高陽社の月間コーヨーライフ2021年一月号に、「ドクター陶の健康コラム・新連載」。内容を紹介します。恐怖感と免疫

新型コロナウイルス流行・第三波の到来で、恐怖感が再び日本中に広がりました。

恐怖感の一番の理由は「見えない敵」であることです。肉眼では見えないウイルスが、市中感染の報道により、生活のなかのどこにでもいるように思えて恐ろしくなるのです。最近では家庭内感染も増えています。家族がどこかで感染して自宅に持ち帰る。家族さえ信頼できないというのは怖いものです。

二番目の理由は、感染の後遺症の心配です。新型コロナウイルスはこれまでの呼吸器感染症と違い、呼吸器系以外の組織の損傷、特に免疫力の損傷により、持病のある人に致命的な結果を招くことが知られるようになりました。さらに後遺症の慢性化、肺の繊維症により、身体活動ができなくなり、仕事を失うかもしれません。それも恐怖の理由でしょう。

三番目には、コロナのせいで、いじめや差別にあうかもしれないという不安です。自分や家族が巻き込まれれば、体の問題だけでなく精神も蝕まれ、問題が拡大することでしょう。自分は軽症でも高齢の家族にうつし、もしものことがあれば、心に罪悪感も残るでしょう。

恐怖感が強い人とは、中国医学からみると「腎気」が弱い人だと言えます。腎気は恐怖をコントロールしています。子供の時の腎気は強いから、何も怖いものがないです。しかし、年とともに、人生の失敗経験を積み重ねると、腎気も衰弱し始め、特に持病のある方や高齢の方は、腎気が低下し、より恐怖感が強まるのです。

腎気は免疫力にもつながっています。腎気が低下すると、恐怖感に加えて免疫力も低下し、より感染リスクが高まります。腎気を高めるため、冬の早寝早起き、しっかりとした食生活(過午不食と玄米菜食)を取り入れることが必要でしょう。

恐怖感は無知によっても起こります。コロナウイルスのこと、そして人間の体の免疫についても勉強し、正しい対策をとることで、体も心も備えができるのではないでしょうか。
2021-01-12